「任意整理するとクレジットカードが使えなくなる」のは事実ですが、「一生使えなくなる」わけではありません。
一定期間が経過すれば、再び利用可能になります。
利用できない期間は代替手段を使えば、生活への影響を最小限に抑えることもできます。
本記事では、任意整理のデメリットやクレジットカードに及ぼす影響を解説します。
クレジットカードが使えない期間の対処法や新たにカードを作成する際のポイントもお伝えするので、借金返済でお悩みの方はぜひご一読ください。
- 任意整理のメリットとデメリット
- 既存のクレジットカードに与える影響
- クレジットカードの新規作成に与える影響
- クレジットカードが使えなくなる期間と対処法
- クレジットカードを新規作成する際のポイント
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任意整理するとクレジットカードはどうなる?

借金返済の問題を法的に解決する方法(債務整理)のひとつに「任意整理」があります。
クレジットカードの支払いで生活が苦しい場合でも、任意整理をすれば返済の負担を軽減できます。
しかし、任意整理には「クレジットカードがしばらくの間使えなくなる」というデメリットがあります。
次項からは、任意整理の基礎知識を確認した上で、クレジットカードに与える影響を解説します。
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任意整理とは

任意整理とは、裁判所を通さずに、司法書士や弁護士が債権者(貸金業者やカード会社など)と直接交渉を行う手続きです。
具体的には、以下の実現を目指して債権者と交渉します。
- 長期分割払いへの変更(3年〜5年)
- 利息のカット
債務整理には、特定調停・自己破産・個人再生などの方法もありますが、任意整理が最も多くの方に利用されています。
任意整理のメリットとデメリット

任意整理のメリットは、長期分割払いの実現によって、毎月の借金返済額を軽減できる点です。
利息をカットできれば、借金の返済総額を減らすことも可能です。
また、裁判所を通さないため、保証人の付いている借金や自動車ローンだけを外すなど、手続きの対象を選べるメリットもあります。
ただし、任意整理すると、信用情報機関が保有する信用情報に事故情報(いわゆるブラックリスト)が掲載されるデメリットが発生します。
事故情報が掲載されると、新規の借り入れやローンを組むこと、クレジットカードの利用が大きく制限されます。
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任意整理が既存のクレジットカードに与える4つの影響

「今持っているクレジットカードは、任意整理すると使えなくなるのか?」という点は、多くの方が気にしているポイントです。
ここでは、既存のクレジットカードに与える4つの影響を解説します。
クレジットカード契約が解約される
クレジットカードを任意整理の対象にすると、カード契約は強制的に解約されます。
任意整理の対象にしたクレジットカードは、完全に使えなくなります。
ETCカードや家族カードも利用できなくなる
クレジットカードには、カード会員が利用できるETCカードや、会員の家族が利用できる家族カードが付帯されている場合があります。
これらは、メインとなるクレジットカードに紐づいているものです。
そのため、任意整理によるクレジットカードの強制解約とともに、ETCカードや家族カードも一緒に利用できなくなります。
ポイントやマイルが失効する
任意整理によりクレジットカードが強制解約となった場合、カードで貯めていたポイントやマイルも失効します。
ポイントやマイルが残っている場合は、商品交換や他の媒体への移行などをして、任意整理前に使い切る方がよいでしょう。
任意整理の対象にしなかったカードも利用停止になる
任意整理の影響を受けるのは、対象にしたクレジットカードだけではありません。
クレジットカード会社は定期的にカード会員の信用情報をチェックしているため、事故情報が掲載された会員のカード利用を停止するのが通常です。
そのため、任意整理の対象にしていないクレジットカードも、付帯しているETCカードや家族カードと一緒に、いずれ利用停止になる可能性が高いです。
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クレジットカード解約に備えて準備すべきこと3選

任意整理すると、今まで使っていたクレジットカードが使えなくなる上、預金口座に影響を及ぼす可能性もあります。
いざというときに慌てずに済むように、任意整理する前に準備しておいた方がよいことを3つ解説します。
公共料金やサブスク利用料などの支払方法を変更する
任意整理をしてクレジットカードが使えなくなると、カード払いが止まって滞納状態になったり、利用していたサービスを解約されたりする恐れがあります。
クレジットカード払いにしているものは、事前に支払方法を預金口座からの引き落としやコンビニ払いなどに変更しておきましょう。
たとえば、以下のものがクレジットカード払いになっていたら、支払方法を変更してください。
- 公租公課
税金・国民健康保険・国民年金 - 公共料金
電気・ガス・水道 - 通信費
携帯電話・インターネット・NHK受信料 - 保険料
生命保険・自動車保険 - その他サブスクサービス
Netflix・Amazonなど
給料の振込先や家賃の引き落とし先を変更する
銀行からの借金を任意整理すると、対象にした銀行の預金口座が一時的に凍結されます。
凍結されると、入金はできますが出金はできなくなります。
凍結口座に残高があると、自動的に借金の返済に充てられてしまいます。
また、出金できないため、口座からの引き落としもされません。
家賃引き落としにしていた場合、滞納になり、立ち退きを迫られる恐れもあります。
任意整理の対象とした銀行の預金口座を使っている場合は、以下の準備を忘れずに行いましょう。
- 給料や年金などの振り込み先を別の口座に移す
- 家賃や公共料金・通信費・保険料などの支払い方法を、別の口座からの引き落としやコンビニ払いなどに変更する
カードへの追加チャージをストップする
例えば、よくあるのはSuicaです。
お金をチャージして利用するタイプのサービスがクレジットカードと一体になっている場合、任意整理をしてカードが使えなくなると、サービスも利用停止になります。
サービス自体使えなくなる恐れがあるため、任意整理する前に追加のチャージはやめておきましょう。
また、クレジットカードから借り入れして自動的にチャージする設定(オートチャージ)になっている場合は、忘れずに設定を変更してください。
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任意整理がクレジットカードの新規作成に与える影響

任意整理すると、信用情報機関に事故情報(いわゆるブラックリスト)が掲載されます。
この事故情報が掲載されている間は、クレジットカードを新規で作成することは難しくなります。
クレジットカードの新規作成ができない期間中は「カードや借り入れに頼らない生活へ改善するためのトレーニング」とポジティブに捉えることが大切です。
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クレジットカードが利用可能になるまでの3つの代替手段

任意整理をしてクレジットカードが使えない期間は、現金を中心に生活することが、生活を立て直す上で重要です。
とは言え、カード払いでなければ利用できないサービスもあります。
どうしてもカード払いが必要な場合は、以下で紹介する3つの代替手段を試してください。
デビットカードを利用する
デビットカードは、銀行預金口座から直接引き落としされる決済手段です。
借り入れではないため、任意整理した後でも利用できます。
クレジットカードの代替手段として、デビットカードは最も多く利用されています。
デビットカードを作成する際は、クレジット機能の付いていないものを選択しましょう。
プリペイドカードを利用する
プリペイドカードは、あらかじめ自分でお金を入金して使うカードです。
このプリペイドカードも、クレジット機能を付けなければ、任意整理した後でも利用できます。
家族カードを利用させてもらう
任意整理をしても、事故情報の影響が及ぶのは手続きを行う本人に限られます。
家族に影響が生じることはありません。
家族がクレジットカードを持っている場合は、家族カードを作成して使わせてもらうのもひとつの代替手段です。
ただし、家族カードの利用で借金を負担するのは、本会員である家族の方です。使い過ぎには十分注意しましょう。
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任意整理後にクレジットカードが利用可能になるまでの期間

任意整理をした後、一定の期間が経てば、信用情報から事故情報(ブラックリスト)が消されます。
事故情報が消されれば、クレジットカードを作れるようになります。
事故情報が消されるのは、「借金を全額完済してから5年経過したとき」です。
この期間が過ぎるまでは、現金を中心にしつつデビットカードやプリペイドカードなどで補って、生活改善を目指しましょう。
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任意整理後にクレジットカードを作るためのポイント

借金の完済から5年経過したら、必ずクレジットカードを作成できるとは限りません。
新規作成を申し込んだ時点での収入や資産・負債の状況によってはクレジットカードの審査に通らないケースもあります。
ここでは、新たにクレジットカードを申し込む際に、審査が通る可能性を高めるポイントを4つ解説します。
信用情報から事故情報が消えてから申請する
「完済からそろそろ5年経つので大丈夫」と曖昧に判断して、新規申し込みをするのはお勧めできません。
まずは、事故情報が消えているかどうかをしっかりと確認しましょう。
本人であれば、信用情報機関から信用情報を開示してもらえます。
開示を受けて事故情報が削除されていることを確かめた上で、クレジットカードを申し込むのが安全策です。
なお、信用情報を開示する手続きは、信用情報機関ごとに違います。
以下を参照して手続きを行ってください。
上記の信用情報機関3社すべてから信用情報を取り寄せておくと、より確実に事故情報が削除されているかを判断できます。
任意整理したクレジットカード会社を避ける
事故情報は完済から5年で信用情報から消されますが、任意整理の対象にした業者の社内情報まで消されるわけではありません。
顧客が任意整理した情報は、業者の社内データには残り続けます。(いわゆる社内ブラック)
そのため、一度任意整理の対象とした金融機関にクレジットカードを申し込んでも、審査に通らないのが通常です。
クレジットカードを新規で申し込む場合は、任意整理の対象にしていない金融機関を選ぶ方がよいでしょう。
1社ずつクレジットカードを申し込む
「どこか1つでも通ればいい」と、数社同時に申し込むのは避けてください。
お金に困っていると判断されて、クレジットカードの審査に不利に働く可能性があります。(いわゆる申し込みブラック)
クレジットカードを作成する際は、複数の金融機関に同時に申し込むのではなく、1社ずつ申し込みをすることが大切です。
ショッピングの利用だけ申し込む
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠(現金の借り入れ)」があります。
キャッシング枠を申し込むと、クレジットカードの審査が厳しくなる傾向があります。
新規でクレジットカードを作成する場合は、キャッシング枠は利用しないか、利用希望額を0円に設定して申し込むことをお勧めします。
\借金問題は早めに解決/
クレジットカードの支払いでお困りの方は丹誠司法書士法人へ

「クレジットカードが使えないと不便なので、任意整理するか迷っている」と考えている方も多いでしょう。
しかし、迷っているうちに借金が膨れ上がって生活を破綻させ、結局クレジットカードも使えなくなるのでは本末転倒です。
クレジットカードを使えなくなることを過剰に不安に思う必要はありません。
デビットカードのような代替手段がある上、完済から5年経てば再びクレジットカードを使えます。
まずは、任意整理をして生活を立て直すことを第一に考えましょう。
丹誠司法書士法人では、任意整理に強い認定司法書士が無料相談を受け付けています。
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