「●億円当たりました!今すぐ返信をください!」といったメールを受信して、気になったことはありませんか。
メールに返信してお金がもらえるのなら、試したくなる人も多いでしょう。
しかし、実際は迷惑メールに返信してもお金はもらえません。
本記事では、迷惑メールに返信してもお金がもらえない理由と、迷惑メールに返信した後の流れを紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 迷惑メールに返信してもお金がもらえた事例は存在しない
- 迷惑メールを送る業者の目的と返信した後の流れ
- 業者の巧妙な手口と被害にあわないための対策をそれぞれ3つ紹介
- どのように業者は不正にメールアドレスを取得しているのか
迷惑メールに返信してもお金がもらえた事例は存在しない!
迷惑メールに返信してもお金はもらえません。
消費生活センターでは、迷惑メールに返信してお金がもらえた事例はなく、それどころかお金を騙し取られてしまう被害が多く報告されています。
「あなたは抽選に選ばれたので、3億円当選しました」「私の財産を受け取ってくれませんか」などのメールを受信した経験がある人もいるでしょう。
「〇〇さんから3億円をもらえたことでお金の不安がなくなった」と、お金を受け取ったと思われる人からの連絡もあるかもしれませんが、業者の雇ったサクラもしくは悪徳業者が自分で書き込んでいる可能性が高いです。
また、著名人や資産家を名乗って迷惑メールを送ってくるケースもあります。
実際は悪徳業者がなりすましているだけなので、うのみにしないようにしましょう。
以下の記事では、支援金詐欺の返金方法について解説しますのでぜひご覧ください。
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迷惑メールを送る業者の目的とは?
悪徳業者が迷惑メールを送る目的は、受信者のお金や個人情報を手にいれるためです。
高額当選や財産の相続をうたったメールを送ることで、受信者を信じこませようとしてきます。
「お金を受け取るためには手数料がかかる」などのメールを信じてしまった受信者は、冷静な判断力をなくしてお金を振り込んでしまうのです。
当選金をもらうため、悪徳業者にクレジットカードや銀行口座の番号を伝えたことで、個人情報を悪用されてしまう可能性もあります。
一度お金を払ってしまうとサイトからの要求がエスカレートするため、最終的には100万円以上も振り込んでしまう被害者もいます。
悪徳業者は受信者に対してお金を振り込むつもりはありません。
支払いをしても高額当選の賞金や資産を手に入れることはできないため、相手にしないことをおすすめします。
迷惑メールを送る業者の手口を3つ紹介
悪徳業者は様々な魅力的なフレーズを使って迷惑メールを送信してくるので、受信者の中にはだまされてしまう人も多いでしょう。
迷惑メールを送る業者の手口を3つ紹介します。
高額な抽選に当選した
「あなたは宝くじに当選しましたので、●億円を受け取ることができます」といった内容のメールが届きます。
メールに送られたURLリンクをタップすると、「振り込むために2,000円の手数料が発生します」などと伝えられます。
受信者がお金を振り込んでも、口座開設料やセキュリティ対策費用など次々と理由をつけられてお金を要求され続けます。
ほかにも、コンビニでプリペイドカードなどの電子マネーを購入し、番号を伝えるようにと指示を出すケースが増えています。
実際に高額な当選金を受け取れることはありません。
「高額当選」「お金をプレゼント」などの言葉が使われていれば警戒しましょう。
お金をもらって欲しいと連絡がくる
「●億円受け取ってください」「遺産を受け取ってください」など、現実的には考えられないほどの大金を何もせずに手にいれられるかのように示すメールが送られてきます。
迷惑メールのなかには出会い系サイトのURLが記載されていて、サイトへ誘導したあとにお金を受け取るためのやり取りへ促すケースも存在します。
手続きを進めるにはポイントを購入する必要があり、気がつくとサイト内で高額な支払いをしています。
お金を受け取るための口実は様々で
- 「若い人の夢を応援するために、無償でお金を渡したい」
- 「相続税対策のためにお金をもらって欲しい」
- 「妻の不倫相手から慰謝料をもらったがお金を持っているのが嫌なので受け取って欲しい」
などと伝えてくることもあります。
次々と登場人物が現れ、「お金を受け取っただけなのに、人の役に立てて嬉しい」などと連絡が入ることもありますが、それらは全てサクラの可能性が高いです。
資産家などを名乗る人物からのメールは無視するようにしてください。
サイト内やメール内の登場人物による「お金がもらえた」という投稿も信憑性が低いです。
金銭の援助を装う
今まさに困っている人や将来的に不安を抱えている人など状況はさまざまですが、このような悩みを抱えるターゲットに対して悪徳業者は金銭的な援助を持ちかけます。
なかには、「シングルマザーを応援したい」「電力・ガス・食料品の高騰に伴う支援金」といった内容のものもあります。
さらに、地震などの災害や感染症などの影響で生活に困窮した人の支援を装ってくるケースも存在します。
「あなたのためにお金を受け取る権利を譲ります」という内容のメッセージを悪徳業者のサクラが受信者へ送り、罪悪感や不安を抱かせようとしてくるでしょう。
金銭的に困窮している状況に付け入る悪質な手口なので、十分な注意が必要です。
迷惑メールから無償で金銭の援助を受け取れることはありえません。
迷惑メールに返信するとどうなる?流れを紹介
迷惑メールに返信すると以下の流れで話が進んでいくことが多いです。
- URLが添付されたメールが届く
- 専用のWebサイトが開く
- 「登録費用」「手続き費用」などを名目に金銭の支払いを要求される
- 「最終手続き」など様々な理由をつけて繰り返し金銭の支払いを要求される
- 支払いをやめるとキャンセル料として金銭を請求される
悪徳業者は直接連絡がとれないように、電話番号を隠してSMSを送ってきている可能性が高いです。
怪しいと思った時点で、迷惑メールやサイトとのやり取りは控えるようにしてください。
迷惑メールの被害にあわないための3つの対応
迷惑メールの被害に合わないために、自分の身を守るために対策をたてましょう。
迷惑メールは毎日5通以上、人によっては100通以上も受信することもあります。
1回でもお金や個人情報が漏れてしまうと、深刻な損害を受けてしまいます。
メールに返信しない・無視する
迷惑メールが届いても返信はせず無視してください。
悪徳業者は必ずしも受信者のメールアドレスを把握している訳ではなく、メールアドレスでよく使用される文字を推測して迷惑メールを送っている可能性があります。
そのため、返信してしまうと自ら有効なメールアドレスだと伝えていることになるので、不用意に返信するのは控えましょう。
メールの文章や件名が日本語として不自然な場合や文字化けを起こしている場合は、詐欺の可能性が高いです。
怪しいメールや身に覚えのないメールが届いたときは、相手にしないことをおすすめします。
添付されたURLを開かない
添付されたURLは開かないようにしてください。
URLを開くと、さらにお金を渡す内容のメールがくる可能性があります。
「あなたは●億円が受け取れます」と受信者の興味を惹きつける内容をしつこく送り、サイトにアクセスすると登録料や利用料を請求されます。
他にも、受信者の個人情報を不正に入手しようとしている可能性もあります。
不用意にURLやフォルダを開かないようにしましょう。
URLを開くとサイトへ誘導されてさらに連絡が止まらなくなるでしょう。
個人情報を入力しない
クレジットカードや口座番号などの個人情報を入力しないようにしましょう。
悪徳業者は口座情報を聞くことで、受信者に「本当にお金がもらえるのかもしれない」と期待させ、信憑性を高めようと考えています。
他にも、「登録費用」「本人確認」などでクレジットカードの登録を求められることもあります。
業者が不正に利用し高額な利用明細が送られてくる場合もあるので、クレジットカードの番号を入力しないようにしましょう。
安易に個人情報を伝えると、自分の身を危険に晒してしまいます。
相手がどんなに信頼できそうな人柄だったとしても、クレジットカードや銀行口座の番号は口外しないことをおすすめします。
どうやって業者はメールアドレスを取得しているのか?
「なぜ自分のメールアドレスが特定されているのか」と疑問に思う人も多いでしょう。
実は、自分が気づかないうちに自身のメールアドレスを外部へ伝えてしまっていて、悪徳業者に利用されている可能性があります。
悪徳業者がどのように受信者のメールアドレスを取得しているのかを解説します。
企業・サイトやウイルス感染による情報漏洩
企業やサイトがウイルスに感染して情報漏洩を起こしてしまい、自分のメールアドレスが悪徳業者のもとへ知られてしまう可能性があります。
悪意のある個人や団体が企業にサイバー攻撃やフィッシング詐欺を行い、不正に情報を入手しようと企んでいるからです。
企業や協同組合がランサムウェア攻撃を受け情報が外部へ持ち出されてしまったケースや、悪徳業者が別の企業と偽ってフィッシングメールを送り、従業員が誤って個人情報を入力して情報が漏れてしまったケースも存在します。
ローラー作戦で業者が大量に作成している
悪徳業者が文字をランダムに組み変えて大量のメールアドレスを作成している可能性があります。
メールアドレスはアルファベットと数字で構成されているため、大量にアドレスを作成し、メール送信を試すことで大勢の人に迷惑メールを届けることができます。
また、自分の名前や誕生日でメールアドレスを作成していることも多く、利用者のアドレスの特定が簡単に行えるケースもあります。
比較的簡単なメールアドレスを使用していると悪徳業者もすぐに予想することができるため、シンプルなメールアドレスの利用は控えることをおすすめします。
ポイ活や懸賞サイトから取得している
受信者がポイ活や懸賞サイトに登録したメールアドレスから、悪徳業者が情報を収集している可能性があります。
豪華景品が当たる懸賞があった際、メールアドレスや名前の登録が応募の必須条件だとすれば、個人情報を登録してしまう人もいるでしょう。
実際には悪徳業者が懸賞などを名目に、情報を集めることを目的として参加者を募集している可能性もあります。
運営している会社の評判や口コミ、経歴を調べて、安易にメールアドレスを登録するのは控えましょう。
【事例】届いた迷惑メールに返信してもお金がもらえなかったケース

本文中のURLをタップすると、「3億円当選」とメッセージが表示されました。
メールに返信すると「当選金を振り込むための事務手数料として、2,000円をコンビニで電子マネーを購入して支払ってください」と指示され、その通りに支払いました。しかし、その後も「〇〇料を支払えば当選金を振り込む」と繰り返し支払いを要求され、2万円、3万円と追加の請求が続きました。要求に応えても当選金は一向に振り込まれず、結果として総額約200万円を支払いました。
迷惑メールに返信してしまったら丹誠司法書士法人へ相談!
迷惑メールに返信してもお金はもらえません。
悪徳業者もお金をだまし取ろうと巧妙な手口を使ってくるため、迷惑メールは相手にせず返信をしないことをおすすめします。
もし迷惑メールによるやりとりをきっかけに支払いをしてしまった場合は、丹誠司法書士法人へお問い合わせください。
詐欺被害の解決実績が豊富な司法書士が相談者様に寄り添い、返金に向けて全力でサポートします。