占いサイトを利用するために生年月日の登録を求められたけど、入力しても大丈夫なのでしょうか?
占いの種類によっては、生年月日を必要とするケースもあるため、軽い気持ちで自分の生年月日を登録してしまう人も少なくないでしょう。
この記事では、占いサイトに生年月日を登録するリスクと信用してはいけない占いサイトの5つの特徴、トラブルに遭遇したときの対処法について解説します。
- 個人情報を占いサイトに登録するリスク
- 危険な占いサイトの5つの特徴
- トラブルに巻き込まれたときの対処法
- 占いサイトを利用したことで被害を受けた事例
\心当たりがある人はすぐ相談!/
安全な占いサイトは存在するのか、その実態を解説
健全な占いサイトを運営している会社も存在し、全てのサイトが危険なわけではありません。
しかし、なかにはプロの鑑定士を在籍させていない業者や、利用者の悩みに対して個別に対応せず、自動返信で回答している業者が存在するのも事実です。
よくあるトラブルのケースでは、鑑定士や占い師を名乗る人物が利用者への回答を長引かせて、多額のお金を払わせようとすることです。
そのような詐欺業者へ個人情報を提供すると、勝手に情報を利用されたり、サービスを退会するときに脅されたりする可能性があります。
占いだからといって油断せず、安易に生年月日や名前などを登録するのは控えましょう。
生年月日や名前を占いサイトに登録する3つのリスク
生年月日や名前などの個人情報を占いサイトに登録する危険性について解説します。
最近では、アカウントを作成すれば無料で占いを体験できるサイトが増えています。後悔しないためにもリスクを把握したうえで、サービスを利用しましょう。
リスク1.個人情報を悪用される
生年月日や名前などの個人情報は、占いをするのに必要な情報でもあります。
しかし詐欺業者の場合、始めから悪用することを目的に利用者の個人情報を収集している可能性があります。
たとえば、詐欺業者が集めた個人情報を別の占いサイトへ販売するケースがあります。
占いサイトに登録した利用者は、そもそも占いに興味があり、他サイトの運営者がメールを送れば自社のサービスを利用してくれる可能性が高いでしょう。
広告費を支払うよりもコストを抑えられるため、上記のような手段で個人情報(顧客情報)を集めようと考えている業者も多く存在します。
リスク2.悪徳な業者から身に覚えがない高額請求が届く
詐欺業者は電話番号やメールアドレスを不正に得て、利用者へ高額な請求を送りつけたり、しつこく営業をかけたりするかもしれません。
広告やメールには、無料で利用できると記載されていても、いつの間にか有料プランへ誘導されてしまうかもしれません。気づいたときには、数万円から数十万円の請求を受ける可能性もあります。
当然、高額な費用を請求されると、パニックに陥ってしまうかもしれません。そのようなときこそ冷静に、本当に支払う必要があるのか考えましょう。
リスク3.パソコンがウイルスに感染する可能性がある
悪徳サイトの場合、セキュリティ対策が不十分な可能性があります。
このような占いサイトを利用すると、パソコンやスマホがウイルスに感染してしまうかもしれません。
場合によっては、保存していたデータが消える、乗っ取り被害にあって勝手にメールが送られてしまうこともあります。自分だけでなく、周囲の方へ迷惑をかけてしまいます。
ウイルスに感染しないためにも、安全な占いサイトを利用しましょう。
危ない占いサイトの5つの特徴
危ない占いサイトに共通している、5つの特徴について紹介します。
悪徳業者からの被害を避けつつ占いを体験するためには、その見分け方を把握しておきましょう。
チェックすべきポイントについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
特徴1.利用規約・特定商取引法が明記されていない
占いサイトに利用規約や特定商取引法が明記されていない場合、知らずに利用してしまうと被害にあってしまうかもしれません。
特に、利用規約に「登録された個人情報は第三者へ提供しません」などと、個人情報の取扱いに関する内容が明記されているのかはしっかりと確認してください。
また、特定商取引法が記載されているかも確認しましょう。特定商取引法とは、事業者による違法・悪徳な勧誘行為を防止し、利用者の利益を守ることを目的とした法律です。
ただし利用規約・特定商取引法を表示している業者のなかにも、悪徳業者は存在します。
しかし、そもそも利用規約・特定商取引法を掲載していない場合は、より高確率で危険な業者です。危険な業者か否かを見分ける、第一歩と認識しておきましょう。
特徴2.会社の情報や実績がない・頻繁に名前が変わる
占いサイトの運営会社を検索しても情報が見つからない、または頻繁に会社名が変わっている場合は注意してください。
特に確認したい情報は、以下のとおりです。
- 会社名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 会社のホームページ
- 代表者名
- 口コミ・実績
特に運営会社の住所が海外の場合は、注意してください。
上記の情報がわからないと、万が一問題が起きたときに問い合わせることができません。
また、頻繁に会社名やサイト名が変わる場合、たびたびトラブルを起こしている可能性があるので、そのようなサイトの利用は控えましょう。
特徴3.過度に契約や個人情報の記入を迫ってくる
占いをきっかけに、ほかの商品やサービスを次々と勧めてくるサイトも危険です。
サイトの利用を検討している段階や無料体験中にもかかわらず、すぐに契約を迫ってくる場合は不用意にサインしないでください。
後々、契約書にサインをしたことを理由に、高額な請求をされるかもしれません。
また、明らかに占いとは無関係な個人情報を求められたら警戒しましょう。
占いの種類によっては、生年月日や星座、名前、血液型などの情報が必要なケースもあるでしょう。
しかし、年収や勤務先、居住している住所の詳細など、明らかに占いと関係のない情報の入力を求められても、答えないようにしてください。
特徴4.在籍している占い師の情報が少ない
占いサイトに在籍している、またはサイトを監修している占い師の情報が少ない場合も注意してください。
誠意を持って占いサイトを運営しているのであれば、占い師のプロフィールや実績、得意な占いの種類が記載されています。
もしも占い師の情報が極端に少ない場合、あまり経験のない占い師か利用者の質問に対して自動で返信している可能性があります。
特に顔写真が掲載されているかをよく確認しましょう。
特徴5.料金設定が明記されていない
利用料金が記載されていない、またはわかりづらい占いサイトの利用は控えましょう。
無料鑑定と表記されていても、どこまでのサービスが無料なのか、事前に把握しておくべきです。
料金を確認しないままサイトを利用してしまうと、不当な請求をされてしまうかもしれません。
たとえば10分間の電話占いが無料だとしても、10分を超過した場合、10秒ごとに100円かかるケースもあります。
チャットで占い師と会話をしながら鑑定を受ける場合は、何通まで無料なのか、1通送るのにいくら必要なのかを知っておきましょう。
トラブルにあったときの対処法を紹介
危険な占いサイトの特徴や生年月日などの個人情報を登録するリスクを知っていても、詐欺サイトの手口は日々巧妙化しているため、必ず被害を防げるとは限りません。
そこで、トラブルに巻き込まれてしまった際の対処法を紹介します。
事前に把握しておけば、すぐに行動でき、被害を最小限に抑えられるでしょう。
証拠を保全して司法書士・弁護士へ相談する
占いサイトのメッセージやメールは削除せず、保存しておくことをおすすめします。
トラブルに巻き込まれたときに、履歴があれば自分の身を守ることができるからです。
占いサイトを退会してしまうとアカウントが削除され、今までのやり取りが確認できなくなってしまう可能性もあります。
画面をスクリーンショットで撮影し、いつでも確認できるように準備しましょう。
銀行の振込明細書なども保存しておくと、支払った証拠になるだけでなく返金額も明確になるので、手元に残しておいてください。
占いサイトへ返金請求をしたい場合は、司法書士や弁護士に相談するのが有効です。
大金を振り込んでしまった、身に覚えのない料金を請求されたという場合は、一人で抱え込まず、すぐに相談しましょう。
占い詐欺でお金をだまし取られてしまった際の相談先は、以下の記事も解説しています。あわせてそちらも参考にしてください。
「無料」と言われて登録したのに、気づいたら高額な課金をしていた。 「金運があがって宝くじが当たる」と言われて、課金してしまった。 上記のようなケースは、もしかすると「占い詐欺」かもしれません。 エンターテインメントの1つとして[…]
アドバイスがほしい場合は、消費生活センターへ相談
困ったことがあれば、まずは消費生活センターへ連絡しましょう。
消費生活センターとは、商品やサービスを利用した消費者がトラブルに巻き込まれた際、相談員が内容を伺い、アドバイスをくれる機関です。占いに関するトラブル相談にも、対応しています。
市外局番なしの「188」に電話をかけると、お近くの消費生活センターへと繋がります。
ただし、消費生活センターでは情報提供やアドバイスは行っているものの、返金に向けた運営会社との交渉や各手続きの代理は行っていません。
【事例】占いサイトに個人情報を登録した人が受けた被害
最後に、実際に占いサイトを通してトラブルに巻き込まれてしまった方の事例を紹介します。
2020年5月に60代の女性Aさんは、SNSの広告で無料の占いサイトを知りました。
試してみたいと思って表示された広告をタップすると、性別や生年月日のほか、氏名を入力するように求められたそうです。
占いを体験するためだけに、個人情報を入力しても大丈夫なのかと不安になり、躊躇していました。
その後、名字だけの入力でもよいとのメッセージが届き、Aさんは「名字だけなら大丈夫だろう」と思い、入力して送信しました。
すると「会員登録が完了しました」とメールが届いたそうです。
女性Aさんは会員登録をするつもりはなく、不安になってサイトのメールアドレスを受信拒否したものの、身に覚えのない複数のサイトから、日常的に大量のメールが届くようになってしまいました。
毎日数十件のメールが届くことで、必要なメールを見落としてしまうことが増えてしまいました。困った女性Aさんは携帯電話会社に相談すると「無視するように」とアドバイスされたそうです。
しばらくはアドバイス通り、無視することにしていました。
しかし、毎日届く大量の迷惑メールは、Aさんにとって大きなストレスになっていきました。結局はアドレス自体を変更することになったそうです。
メールアドレスの変更は設定するだけでなく、その後、周囲の人に連絡が必要になるなどの手間がかかります。
またAさんの場合は、アドレス変更だけで事なきを得ましたが、場合によっては容易に変更できない個人情報を悪用されていたかもしれません。
安易に個人情報を提供することのリスクがよくわかる事例でした。
生年月日を登録してしまったら、丹誠司法書士法人へご相談ください!
占いサイトに生年月日や名前などの個人情報を登録するリスクについて解説しました。
健全な運営をしている占いサイトであれば、利用者の個人情報が不正に利用されることはありません。
しかし、自社の利益のために個人情報を他の業者に伝える詐欺業者がいることも事実です。
被害にあわないためにも占いを受ける前に、信用できるサイトなのか慎重に判断しましょう。
もしも悪徳占いサイトの被害にあってしまい、返金請求したい場合は、丹誠司法書士法人へご連絡ください。
相談者様の状況に合った最適な対処法をご提案します。