「手相占いアプリは危ないって本当?」
「個人情報を抜き取られる?」
このような不安を感じていませんか。
手相占いアプリはスマホひとつで簡単に占いができますが、すべて安全に使えるとは限りません。危険に巻き込まれないためには、利用前に注意点を知っておく必要があります。
そこで本記事では、手相占いアプリの危険性や安全に利用する方法を紹介します。
✓手相アプリでトラブルにあわない対策
✓手相占いアプリで被害にあった際の相談先
手相占いアプリ・AI鑑定は危ない?
手相占いアプリとは、スマホのカメラ機能で手のひらの写真を撮影・送信するだけで、手相占いを受けられるサービスです。送信された手相の写真をもとに占い師が鑑定するアプリもあれば、AIが解析するアプリもあります。
手相アプリは占い師による対面鑑定に比べると料金が安く、金運や恋愛運、仕事運などを気軽に占えることで人気を集めています。
しかし、なかには危ない手相占いアプリもあるため注意が必要です。次項では、手相占いアプリの危険性について解説します。
手相アプリに潜む4つの危険性
手相占いアプリに潜む危険性は、おもに次の4つです。
- 「無料手相占い」と謳いながら有料コンテンツに誘導される
- 実際に占いをしていないのに料金を騙し取られる
- 氏名やメールアドレスなどの個人情報を悪用される
- 指紋が抜き取られ不正利用される
それぞれ順に解説します。
1.「無料手相占い」と謳いながら有料コンテンツに誘導される
危ない手相アプリに多いのが「無料で利用するつもりが、有料コンテンツに誘導されるパターン」です。広告では「無料の手相占い」「無料体験」などと表示しながら、実際には課金しないと、鑑定結果が表示されません。
悪徳な手相占いアプリは敢えて料金表示をわかりにくくしたり、無料期間を過ぎると高額な料金を請求したりすることもあります。
2.実際に占いをしていないのに料金を騙し取られる
料金を支払っているにもかかわらず個別の鑑定をしていない、詐欺まがいの手相占いアプリも存在します。
たとえば他人と同じ内容の占い結果が出た場合、テンプレートの鑑定結果をランダムに表示している可能性があります。手相は一人ひとり違うため、ほかの人とまったく同じ鑑定結果になるはずがありません。
誰にでも当てはまりそうな鑑定結果を複数用意し、「なんとなく当たっているかも」と思い込ませるのが悪徳な手相占いアプリのよくある手口です。
3.氏名やメールアドレスなどの個人情報を悪用される
悪徳な手相占いアプリでは、氏名やメールアドレス、生年月日などの個人情報を悪用される可能性があります。
実際に、全国の消費生活センターでは「無料体験のつもりで占いアプリ・サイトに個人情報を入力すると、迷惑メールが大量に届くようになった」という相談も寄せられています。
一度個人情報を入力すると氏名やメールアドレスなどが複数の業者に共有され、詐欺的行為の被害にあう危険性も高まります。
4.指紋が抜き取られ不正利用される
非常に稀なケースですが、手相占いアプリを使うことで指紋を盗まれ、生体認証で不正利用される可能性もあります。
指紋は個人を特定する重要な情報です。スマートフォンのロック解除や金融機関の本人確認、マンションのオートロック、オフィスの入退室管理など、いたるところで指紋による生体認証が利用されています。
手のひらの写真から指紋を再現される可能性は極めて低いものの、犯罪に利用される危険性は否定できません。
手相アプリでトラブルにあわない対策
手相占いアプリを安全に利用するため、トラブルを回避する6つの方法を紹介します。
- 運営会社の情報を確認する
- アプリのレビューや口コミ評判をチェックする
- 料金システムを確認する
- アプリに付与される権限を確認する
- アプリの解約方法を確認する
- 無料だからといって気軽に個人情報を入力しない
以下で詳しく解説します。
運営会社の情報を確認する
手相占いアプリを利用する前に、運営会社の社名や住所、代表者名、電話番号、運営方針などが明記されているかをチェックしましょう。悪徳な手相占いアプリは、トラブル発生時にすぐ逃げられるよう会社情報を伏せているケースがあります。
また、架空の会社情報が記載されている可能性もあるため、会社名や代表者名で検索し、実在するのかも確認しておきましょう。
アプリのレビューや口コミ評判をチェックする
手相アプリをダウンロードする前は、そのアプリを実際に利用した人の口コミもチェックしましょう。アプリのトップ画面に掲載されているレビューだけでなく、外部サイトやSNSなどの良い・悪い口コミも確認することをおすすめします。
すべての口コミや評判が信頼できるわけではありませんが、あまりにも悪評が目立つ手相アプリは避けたほうが良いでしょう。
料金システムを確認する
悪徳な手相占いアプリは鑑定料を曖昧にしていたり、気づかないほど小さな文字で記載したりするケースがあります。意図的に料金システムを不透明にすることで、高額な料金を請求しやすくする狙いがあるのです。
また、手相アプリによって課金システムも異なります。1回の鑑定ごとに支払う「都度課金」なのか、月額・年額で定額料金を継続的に支払う「継続課金(サブスクリプション型)」なのかも確認しておきましょう。
アプリに付与される権限を確認する
手相アプリの安全性を高めるためには、アプリに付与される権限もチェックしましょう。アプリの権限とは「スマートフォンの機能や情報へのアクセス権」を指します。
手相占いアプリの場合、手相を鑑定するためにカメラや写真フォルダへのアクセス権が求められることが多いでしょう。しかし「位置情報」「連絡帳」など、必要以上の権限まで許可してしまうと、情報流出につながる危険性があります。
アクセス権限を求める表示が出た場合は、安易に許可せず「手相占いに必要な権限なのか」を冷静に判断することが大切です。
なお、アプリのアクセス権限は、スマートフォンの設定メニューからも簡単に確認できます。誤って不要な権限を許可してしまった場合は、アクセス権限を変更しておきましょう。
アプリの解約方法を確認する
悪徳な手相占いアプリは「登録は簡単なのに解約ボタンが見つからない」「解約手続きが一向に進まない」というパターンもあります。解約手続きを複雑にすることで、ユーザーが解約しにくくする狙いがあります。
手相占いアプリに登録・課金する前に「解約ページが存在するか」「解約手順が明記されているか」を確認しましょう。
無料だからといって気軽に個人情報を入力しない
前述のとおり、悪徳な手相占いアプリに個人情報を入力すると、別の占いサイトなどから迷惑メールが届くようになることがあります。「無料鑑定」「無料診断」と手相占いに誘いながら、実際は「個人情報の収集」が目的の可能性もあるため、安易に氏名やメールアドレスを入力しないことが大切です。
また、手相占いアプリを使う際は、個人情報の取り扱いについて記載されている「プライバシーポリシー」も確認しましょう。個人情報の利用目的や安全管理措置、第三者への提供などについて違和感がある場合、利用しないことをおすすめします。
手相占いアプリで被害にあった際の相談先
手相占いアプリの使用中、不審に思ったりトラブルにあったりしたら、早めに第三者へ相談することが大切です。ここでは、手相占いアプリに関する相談窓口を紹介します。
消費生活センター・警察の相談窓口
全国の市町村に設置されている消費生活センターでは、手相占いアプリを含む消費生活全般の無料相談ができます。消費者センターの電話番号がわからなくても、消費者ホットライン(電話番号188)に連絡すると、最寄りの窓口を案内してくれます。ただし、消費生活センターが対応できるのはアドバイスのみで、返金に向けた交渉や手続きはできません。
また、警察の相談窓口(電話番号#9110)でも無料で手相占いアプリに関する相談が可能です。消費生活センターと同様に、契約の解除や返金に関するサポートができない点に注意してください。
司法書士・弁護士
「悪徳な手相占いアプリに支払ったお金を取り戻したい」などの解決を望む場合は、司法書士や弁護士への相談がおすすめです。
手相占いは結果を約束するものではないため「まったく当たっていない」という理由だけでは返金請求できません。しかし「無料」と謳いながら実際は有料であった場合や、個別の占いをせずにテンプレートの回答をしている場合などは、返金請求ができるかもしれません。
司法書士や弁護士に相談すれば「返金できる見込みがあるか」を判断でき、返金に向けた具体的なサポートも可能です。
司法書士・弁護士が代理人となって交渉すれば、返金できる可能性が上がります
まとめ
手相占いアプリは手軽さや利便性が魅力ですが、個人情報の流出や高額請求などの危険性もあるため注意が必要です。手相占いアプリを安全に利用するためには、運営会社の情報や口コミのほか、アプリに付与される権限や解約方法を確認しておきましょう。
なお、手相占いアプリに支払ったお金を取り戻したい場合は、早めに司法書士・弁護士に相談することが重要です。丹誠司法書士法人では、手相占いアプリのトラブルに関する無料相談を受け付けています。
詐欺被害や消費者トラブルを得意としている司法書士が、解決に向けて全力でサポートしますので、お気軽にご相談ください。