競馬投資詐欺にあったら？すぐにできる対処法と相談窓口

競馬投資詐欺は、予想情報や投資ソフトの代金に加えて馬券の購入も必要なため、被害額が膨らみやすく、1,000万円以上を騙し取られる事例も発生しています。

しかし、すぐに適切な対処をすればお金を取り戻せる可能性があるため、泣き寝入りする必要はありません。

本記事では、競馬投資詐欺によくある特徴や被害にあったときの対処法、相談窓口を紹介します。

近年、副業として競馬投資を勧められるケースも報告されています。
以下の記事では、副業詐欺被害にあった場合の返金方法を解説していますので、合わせてご覧ください。

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競馬投資詐欺によくある6つの特徴

悪徳業者は、「必ず儲かる」「自動で利益が出る」といった魅力的な言葉で勧誘し、役に立たない競馬投資ソフトや予想情報を売りつけようとします。

しかし、悪徳業者の特徴や手口を知っておけば、競馬投資詐欺の被害を未然に防げます。

ここでは、競馬投資詐欺によくみられる6つの特徴を紹介します。

1．マッチングアプリやSNSを通じて勧誘する

競馬投資詐欺は、マッチングアプリやSNSが勧誘の入口になるケースが多くみられます。

数回目の食事で早々に勧誘されるケースもありますが、半年ほどかけて関係を深め、親しくなった頃に「良い貯金方法がある」「実は競馬で資産運用をしている」などと持ちかけられることもあります。

そのほか「投資に詳しい先輩」や「競馬投資ソフトの社長」など、第三者を登場させて信憑性を高める手口も見受けられます。

2．現実離れした的中率を謳う

「的中率90％」「誰でも必ず勝てる」など現実離れした的中率を強調し、情報商材や競馬投資ソフトの購入を勧めてくるのも、競馬投資詐欺によくみられる特徴です。

競馬のレース結果は、当日の天候や馬場の状態、出走馬のコンディションなどさまざまな不確定要素に左右されます。
そのため、どれほど競馬に詳しい人でも、高確率で予想を的中させ続けることは不可能です。

悪徳業者は公式サイトやSNS、宣伝用のLINEグループなどで毎日のように的中実績を掲載しますが、実際は捏造されたデータや自作自演のケースがほとんどです。

的中実績や都合の良すぎる宣伝文句をうのみにせず、情報の真偽を冷静に見極めましょう。

3．「最新AIが予想」「自動的に儲かる」と投資ソフトの購入を促す

近年はAIへの関心がますます高まっていることから、「最新AIが過去のデータを分析して勝敗結果を予想」「自動的に資産を増やせる」などと投資ソフトの購入を促すケースも多くみられます。

100万円近い高額ソフトを売りつける悪徳業者も存在しますが、最新のAI技術を使っても、「自動的に儲かる」と断言できる保証はどこにもありません。

実際に、販売業者の多くは「AIが予想している根拠」や「実際に利益が出る仕組み」を具体的に説明できない場合がほとんどです。

情報商材や競馬投資ソフトを購入しても「勝敗予想がまったく当たらない」「業者に問い合わせてもまともなサポートが受けられない」といったケースが後を絶ちません。

4．断りづらい雰囲気のなか長時間にわたって勧資誘する

事務所やマンションの一室、カフェに連れ込まれ、複数人に囲い込まれて競馬投資ソフトの購入を勧められることも多くあります。

資料を使って2～5時間もかけて説明されるうちに、だんだんと断りづらい空気が作られてしまいます。

また、「本来なら100万円のところ、今回だけ80万円まで値引きできる」とお得感を演出し、購入への心理的ハードルを下げようとするのも典型的な手口です。

「家族に相談してから決めたい」「一旦持ち帰って考えたい」と伝えても、その場での契約を強く迫られるケースも多く見受けられます。

5．消費者金融の利用やローンの申し込みを勧める

「支払えない」と契約を断ると「消費者金融やローンを利用すればいい」と借金を勧めてくる悪徳業者も存在します。

なかには「銀行で申し込めば、留学資金や旅行資金などの名目で簡単に借りられる」などと具体的な方法までアドバイスし、強引に契約を迫られるケースもあります。

「競馬投資ソフトで儲かればすぐに借金を返せる」といった言葉で断りきれない状況に追い込もうとするのも、悪徳業者の特徴です。
消費者金融まで同行しようとする業者もいますが、借金してまで契約するのは絶対にやめましょう。

断っても相手がしつこい場合や、不安・恐怖を感じた場合は、無理をせず警察（110番）に連絡してください。

6．初回のみ払戻金の名目で少額を口座に振り込む

場合によっては「馬券が的中した」として、数千円程度がターゲットの口座に振り込まれることもあります。
しかし、これはターゲットの信頼を得るための手口に過ぎません。

多くの場合、実際にお金が振り込まれるのは最初の一度きりです。

お金が振り込まれたことで「この競馬投資ソフトは本物だ」と思い込んだターゲットがさらに投資を続けると、「資金が〇〇円に増えた」といった連絡が入り、期待を煽られます。

ところが、2回目以降の払い戻しを希望すると「手数料がかかる」「ミスがあった」などの理由で追加送金を要求され、利益が出ているはずの口座からは一切出金できなくなります。

競馬投資詐欺の被害にあったら返金請求できる？

競馬投資詐欺の被害にあった場合でも、お金を取り戻せる可能性があるため、諦めずに行動することが大切です。

たとえば「絶対に利益が出る」と断言された場合や、恋愛感情を利用して契約を迫られた場合などは、返金請求できるケースがあります。

ただし、個人で交渉すると悪徳業者にうまく言いくるめられたり、言葉巧みに追加送金を要求されたりする恐れがあるため、第三者への相談をおすすめします。

次項では、競馬投資詐欺の被害について相談できる窓口を紹介します。

競馬投資詐欺の被害にあったときの対処法と相談窓口

競馬投資詐欺の被害直後は冷静さを失いがちですが、早めに行動することで返金の可能性を高められます。

ここでは、詐欺まがいの悪徳業者にお金を騙し取られたときの対処法と相談窓口を紹介します。

すぐに支払いをやめて相手方との連絡を絶つ

詐欺被害に気づいてから最初にすべきことは、これ以上の支払いを中止し、相手との連絡を絶つことです。

悪徳業者は「もう少しで利益が出る」「手数料を払えば出金できる」などと追加の支払いを迫ってきますが、指示通りに送金すると、被害がどんどん拡大します。

相手方からしつこく連絡が来ても決して応じず、LINEやSNS、マッチングアプリなどすべての連絡手段を遮断しましょう。

できる限り多くの証拠を集める

詐欺的行為の証拠をどれだけ集められるかによって、返金の可能性が大きく左右されます。

相手方に「そんな約束はしていない」「きちんと説明した」などと言い逃れされないためにも、客観的な証拠をできるだけ多く集めておきましょう。

競馬投資詐欺への勧誘に使用されたサイトや相手のSNSアカウントはすぐに削除される可能性があるため、速やかにスクリーンショットに収めましょう。

証拠が多いほど返金交渉は有利になりますが、証拠が少なくても返金に成功するケースもあるため、まずは行動を起こすことが大切です。

消費生活センターに相談する

消費生活センターでは、競馬投資詐欺を含む消費者トラブル全般の相談に対応しています。

消費者ホットライン（電話番号188）にかけると最寄りのセンターにつながり、専門の相談員が状況に応じた解決策を提案してくれます。

クーリング・オフが適用される場合、書類の書き方や送付方法なども教えてもらえます。

ただし、消費生活センターができるのはアドバイスや情報提供までであり、返金交渉は行ってくれない点に注意が必要です。

司法書士・弁護士に相談する

競馬投資詐欺の被害金を取り戻したい場合は、認定司法書士や弁護士への相談が有効です。

司法書士や弁護士に相談すれば、やり取りの記録や契約書、振込明細などの証拠をもとに、法的観点から返金請求の可否や今後の対応策についてアドバイスを受けられます。

また、相談者の代理人として相手方と交渉してもらえるため、個人で交渉するより返金の成功率が高まるのも大きなメリットです。

「相談したいけど費用が心配」という方は、まずは司法書士・弁護士の無料相談を活用してみることをおすすめします。

まとめ

競馬は本来ギャンブルであり、投資とは異なるものです。
競馬投資詐欺の被害にあわないためには、「誰でも確実に儲かる」方法はないと認識し、甘い誘い文句に惑わされないことが大切です。

万が一詐欺被害にあっても、司法書士や弁護士に相談することで返金される可能性があります。
悪徳業者が行方をくらませたり証拠を隠滅したりする前に、一日も早く行動を起こしましょう。

丹誠司法書士法人では、競馬投資詐欺の被害にあった方の相談を受け付けています。

無料相談では、相談者様の状況を親身にお伺いし、最適な解決策をご提案します。
詐欺被害に強い認定司法書士が早期解決を目指して全力でサポートしますので、「返金は難しいかもしれない」と思っている方も、まずはお気軽にご相談ください。