有名なライバー事務所からスカウトDMが届き、期待してしまった経験はありませんか。
しかし、その期待につけ込むように、偽のスカウトを装った詐欺まがいの手口も横行しています。
安易に契約してしまうと、高額な費用を請求されるなど、ライバー業界の人気に便乗した思わぬ被害につながる恐れがあります。
本記事では、怪しいライバー事務所の特徴と、不当な契約による被害を防ぐための注意点を解説します。
- ライバー事務所からスカウトされやすい人の特徴
- 怪しい事務所の見抜き方
- ライバー事務所から勧誘されたときの適切な対処法
- トラブルに対処するための相談窓口
「ライバー事務所所属のためのオーディションを受けませんか?」とスカウトDMを受け取った場合、オーディション詐欺の可能性があります。
以下の記事ではオーディション詐欺について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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怪しいライバー事務所からのスカウトに要注意!
ライバー業界の注目度が高まる一方で、その流れに便乗した詐欺的な事務所も増加しています。
中には、スカウトDMを装って高額なレッスン料や登録費を請求する、悪徳な事務所も存在します。
SNSは匿名性が高く、メッセージの送り主が本当にライバー事務所なのか、判断がつきません。
トラブルに巻き込まれないためにも、スカウトがきた場合はすぐに返答せずに、慎重に対応をしましょう。
ライバー事務所からスカウトされる人の特徴
悪徳な事務所は無差別に声をかけている訳ではなく、意図的に相手を選んで近づいてきます。
ここでは、悪徳な事務所から狙われやすい人の特徴を解説します。
該当する項目が多いほど、詐欺に巻き込まれる可能性が高まるため、十分な注意が必要です。
SNSの利用頻度が高い
悪徳なライバー事務所は、SNSのDM機能を利用して勧誘してくるケースが多く、SNSを頻繁に利用している人は特に注意が必要です。
SNSでは、投稿内容やプロフィールから、性格・年齢・趣味などの個人情報が簡単に読み取れてしまいます。
悪徳なライバー事務所は、集めた情報を基に相手の関心を引くようなフレーズを巧みに使い、勧誘を行います。
特に、すでにライバーとして活動中の人や、フォロワー数が多い人は狙われやすい傾向があります。
SNSの利用頻度が高ければ、それだけ悪質な事務所との接点も増えます。
女性・若者
他の年齢層と比較すると、女性や社会経験や判断力が未熟な10〜20代の若者は、悪徳なライバー事務所からターゲットにされやすい傾向があります。
ライバーに興味を持ちやすい点も、スカウトの対象になりやすい理由の一つです。
若年層は特にSNSの利用が多く、ライバーの配信を目にする機会も増え、ライブ配信に憧れを持つ人も少なくありません。
怪しいライバー事務所を見分ける5つのポイント!
スカウトされたライバー事務所を本当に信用してもいいのか、不安に思う人もいるでしょう。
本項では、怪しいライバー事務所を見分けるための5つのポイントを確認しましょう。
認知度が低い
認知度が低いライバー事務所の場合、手に入る情報自体も少なく、そもそも信頼に足る事務所かどうかを判断するのが困難です。
さらに、過去に悪評が立った事務所が経歴を隠すために何度も事務所名を変更し、別の事務所として運営を続けている可能性もあります。
とはいえ、聞き覚えのある事務所だからといっても安心はできません。
大手や有名ライバー事務所のロゴや名称を無断で使用して、まるで正規のスカウトであるかのように勧誘してくるケースも存在します。
表面的には信頼できるように見える情報があっても、事務所からの誘いには、警戒心を持って慎重に見極めることが重要です。
業務内容の説明が不十分
詐欺まがいな勧誘を行う悪徳な事務所は、言葉巧みにターゲットを契約へと誘導してきます。
夢や希望を抱かせるような言葉を並べる一方で、都合の悪い情報は意図的に伏せられることがほとんどです。
その場では冷静な判断が難しく、矛盾や違和感にも気づきにくいため、時間をおいてから説明内容を見直して不審な点がないか慎重に確認することが大切です。
有名なライバーが在籍していない
スカウトをしてきたライバー事務所について調べてみると、実際には有名なライバーが在籍していないケースもあります。
中には、有名ライバーが所属しているかのように説明をして、信頼性を装う悪徳な事務所も存在します。
事務所からライバーの名前を聞いた場合は、そのまま信用せず、自分で調べて真偽を確認するようにしましょう。
実績がない・口コミの評価が低い
インターネット上の口コミサイトやSNSを利用して、ライバー事務所の実績や口コミの評価を調べましょう。
ただし、高評価であっても、事務所自らが評価を操作している可能性があるため注意が必要です。
「契約を解除させてもらえない」といった具体的な被害が報告されているケースもあるため、評価と実態にズレがないか慎重に確認しましょう。
事務所の情報が少ない
健全に運営されているライバー事務所であれば、会社情報や連絡先を明確に開示しています。
一方で、これらの情報が極端に少ない事務所は、トラブルに巻き込まれる恐れがあるため注意が必要です。
特に確認したい情報は以下のとおりです。
- 代表取締役名
- 住所
- 電話番号
- ホームページ
これらが記載されていなかったり、不自然な表記だったりする場合は、信頼できない事務所の可能性があります。
最低限の情報が掲載されているか、またその内容に誤りがないかを、実際に調べて確認しておきましょう。
ライバー事務所にスカウトされたときの対処法
ライバー事務所からスカウトされたときは、すぐに契約してはいけません。
ライバーへの関心度に応じて、適切な対処法を解説するので、自身の状況に最も近いものを選択して対応しましょう。
ライバーへの関心が低い場合
ライバーに興味がない方は、スカウトのDMが届いても返信せず無視するのが最も安全です。
返信してしまうと「関心がある」と判断され、しつこく勧誘される恐れがあります。
不審な事務所とは、最初から関わらないようにしましょう。
ライバーへの関心が高い場合
ライバーに関心がある場合、健全な事務所からのスカウトの可能性もあるため、簡単に無視はできないかもしれません。
しかし一方で、悪質な事務所による勧誘である可能性も否定できず、慎重な判断が求められます。
実際にスカウトされた場合は、以下に沿って対処しましょう。
個人情報を伝えない
スカウトされた事務所の素性がわからない段階では、安易に個人情報を伝えてはいけません。
名前や電話番号、SNSのID・パスワードを指示に通りに伝えてしまうと、悪徳な事務所に悪用される恐れがあります。
また、居住地に関する情報を安易に公開した結果、思わぬトラブルに発展する可能性もあるため、十分に注意が必要です。
スカウトの文章に違和感がないか確認する
日本語として文法がおかしかったり、誤字・脱字や文字化けをしていたりする場合は、悪徳な事務所の可能性が高いです。
カタコトのような不自然な言い回しや、機械翻訳のような文面が使われている場合、詐欺まがいの事務所によるスカウトの可能性があります。
文章に違和感を覚えた場合は、返信は控えることをおすすめします。
ライバー事務所への所属を検討している場合
ライバー事務所への所属を検討している場合は、より慎重に行動しましょう。
悪徳な事務所であった場合、巧みな話術で契約を結ばせたり、高額な費用を請求されたりする可能性があります。
ライバーに関心のある方が被害を回避するために知っておきたい対処法を解説します。
その場で契約書にサインをしない
ライバー事務所への所属を検討している場合は、その場で契約書にサインするのではなく、一度持ち帰って内容を十分に確認しましょう。
特に、解約条件や違約金の有無については事前にしっかり確認しておきましょう。
なかには悪質な事務所も存在し、高額な費用を請求されたうえに、収益も出ず支払ったお金が戻ってこないトラブルも発生しています。
周囲の人の相談をする
契約書の内容は専門的で複雑なことが多く、不利な条件が含まれていても気づきにくい場合があります。
そのため、自分だけで判断するのではなく、家族や先生、友人など信頼できる人に相談することをおすすめします。
第三者の客観的な視点が加わることで、自分では見落としているポイントに気づかせてくれます。
怪しいライバー事務所から被害を受けたときの相談先
怪しいライバー事務所に対して、個人情報を伝えてしまったり、お金を支払ってしまったりするケースも少なくありません。
万が一被害にあってしまった場合は、早期の対応が重要です。
被害の拡大を防ぎ、迅速に回復を図るためにも、以下で紹介する相談先の利用をおすすめします。
消費生活センター
悪徳な事務所と接点を持ってしまったときは、消費生活センターに相談しましょう。
消費者ホットライン(電話番号:188)では、過去の事例から適切なアドバイスを行い、トラブルの解決をサポートを受けられます。電話料を除いて、相談は無料です。
しかし、消費生活センターへは、返金請求の依頼はできないため、注意しましょう。
司法書士・弁護士
悪徳な事務所からお金を取り戻したい場合は、司法書士や弁護士に依頼しましょう。
自分では対応が難しい場合でも、司法書士・弁護士が間に入ることで解決の可能性が高まります。
証拠になるやり取りの履歴や契約書は、できるだけ早く提出できるように準備しておきましょう。
被害に気づいたら、なるべく早く相談することが大切です。
ライバー事務所スカウトされたときは丹誠司法書士法人へ相談!
ライバー事務所を偽った悪徳な業者からのスカウト被害が横行しています。
特に、SNSを頻繁に利用する10〜20代の若者や女性は、ターゲットにされやすいため注意が必要です。
本記事で紹介した「悪徳な事務所を見分けるポイント」や「ライバーへの関心度ごとの対処法」を参考にして、被害に巻き込まれないようしっかり対策をとりましょう。
すでに契約を結んでしまったり、金銭的な被害を受けたりしている場合は、早期の対応が解決のカギを握ります。
当事務所では無料相談も受け付けていますので、お困りの際はぜひお気軽にご利用ください。
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