「インスタで掲載されている広告に応募してみたい」と気になっている利用者も多いでしょう。
「誰でも簡単に月●万円稼げる」「今なら半額でこの商品を販売します」と魅力的なフレーズが使用されているため、つい広告をタップしたくなります。
しかし、広告を出しているアカウントが信頼できる業者とは限りません。期待していたリターンを得られないどころか、お金を騙し取られてしまうリスクがあります。
今回は、インスタでよく見られる広告詐欺の手口や被害事例について解説します。
詐欺にあわないための対策も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- インスタでよくみられる広告詐欺の手口
- 実際に起きてしまったインスタ広告詐欺の被害事例
- 被害にあわないための対策方法
- もし被害にあってしまったときの相談先
インスタでよくみられる広告詐欺を5つ紹介
インスタは国内で多くの人が利用する人気のSNSです。
手軽に投稿や交流ができる利便性を悪用する業者が増えており、被害にあう方が後を絶ちません。
業者が頻繁に行うインスタの広告詐欺を5つ紹介するので、該当する広告をタップしないように注意しましょう。
また、以下の記事ではインスタで横行している詐欺の種類を解説しています。
広告を用いている・いないにかかわらず、幅広く解説しているので、あわせてご覧ください。
Instagram(以下、インスタ)上で「詐欺ではないか?」と感じる広告やアカウントを見て、不安になったことはありませんか? この記事では、インスタ詐欺の特徴から対処法まで詳しく解説します。 インスタで横行する詐欺とは?[…]
なりすまし詐欺
企業や有名人の公式アカウントを装ったアカウントでインスタを運営し、悪質な広告を掲載しているケースがあります。
偽のキャンペーンやプレゼント企画などで広告を出し、フォロワーやインスタの利用者からクレジットカードや銀行口座などの個人情報を入力させようと誘導してきます。
本物のアカウントと同じアイコンやプロフィールをしていますが、よく見るとアカウントに認証バッジ(青いチェックマーク)がなく、ユーザーネームや投稿内容が本物と異なる場合が多いです。
インスタは匿名性が高いので、必ずしも本人が運用しているわけではないことを覚えておきましょう。
注文した商品が届かない
インスタの広告で商品を購入しても商品が届かないリスクがあります。
「限定セール」「90%OFF」などの広告で利用者は商品を購入しますが、支払いが完了したのにも関わらず商品が一向に届きません。
確認しようとサイトのURLをタップすると、場合によってはサイト自体が削除され連絡が取れなくなってしまうこともよくあります。
インスタ広告からの商品購入トラブルは非常に多いため、利用はできるだけ控えることをおすすめします。
偽物の商品が届く
インスタの広告から商品を購入しても、本物ではなく偽物の商品が届くことがあります。
ブランド品や美容アイテム、スポーツ用品などさまざまなジャンルで同様の手口が行われています。
価格が極端に安く、販売業者の所在地が不明確な場合も注意しましょう。
副業詐欺
副業に興味があるインスタ利用者を広告で集め、金銭的な被害をもたらすケースがあるため注意しましょう。
「スマホで簡単に月⚫︎万円稼げる」「隙間時間でいいねを押すだけ」などのように副業勧誘を行う詐欺被害も増えています。
勧誘に長けた巧妙な手口によって、利用者は悪徳業者を疑わなくなってしまうのです。
妄信的に業者を信じてしまうと被害にあう確率が高まります。
一人で判断せず、周囲の人に相談して冷静に判断することを心がけましょう。
投資詐欺
つみたてNISAなどのトレンドを利用して、インスタの利用者に投資を勧誘する業者が増えています。
「短期間で高収益」「絶対に儲かる」といった魅力的な言葉を多用しているのが特徴です。
投資初心者に仮想通貨やFX取引を学べるセミナーや教材の購入を勧め、高額な費用を騙し取ろうとします。
「プロが運用するから安心」「元本保証」といった言葉にも要注意です。
利用者の「投資はしたいけど損はしたくない」といった心理につけ込み、警戒心を和らげて信じ込ませようとする場合もあります。
高額な費用を支払って購入した教材や、セミナーで得た知識を活用しても投資で稼げません。
業者はインスタの利用者の心理を巧みに利用しています。高額な初期費用を求められたときは要注意です。
【返金実績】インスタ広告詐欺の被害事例
インスタの広告詐欺の被害にあってしまう利用者はたくさんいます。
ここでは、当事務所にご相談いただいた実際の事例をご紹介します。
LINE登録をすると、Zoomを使った副業についての個別説明の案内を受けることになりました。Zoomでの説明時には業務と費用の説明があり、「その場で契約すれば本来よりも金額を安くする」と業者から提案されました。説明を聞いて、Dさんはその場で電子契約書を交わしました。
そして、クレジットカードで95万円を支払いました。
勧誘時には「半年で支払い額の回収可能」と伝えられていましたが、時間が経っても作業を進めても利益が出ることはありませんでした。
丹誠司法書士法人に返金請求を依頼し、ご相談から2週間で満額95万円の現金返金が実現しました。
インスタ広告詐欺を防ぐための4つの対策
インスタの広告詐欺にあってしまうと、精神的・金銭的に大きな損失を受けてしまいます。
被害にあって後悔しないために、事前に対策しておきましょう。
インスタの広告詐欺を見抜くための4つの対策を実践すれば、「広告詐欺にあうかも」という不安を解消できるでしょう。
広告詐欺だと見分けるポイントを抑える
インスタで掲載される怪しい広告には共通点があり、ポイントを抑えていれば簡単に見抜けるようになります。
インスタで広告詐欺を行う業者の特徴は以下のとおりです。
- LINEに誘導してくる
- 旅行やブランド品、高価な食事などを投稿している
- 多額の銀行残高の画像や大量の現金の動画を投稿している
- 誇大広告をしている
- 「期間限定」など利用者を過度に煽る
インスタを利用するとき、上記の特徴に該当する広告を出しているアカウントとは距離をおきましょう。
販売元業者の確認
広告を出している業者の情報を集めて、怪しい点がないか確認してください。
マニュアルやプラン一覧表などのURLを受け取った場合は、「特定商取引法に基づく表記」の記載箇所を探して下記の情報を集めましょう。
- 販売業者
- 代表取締役の名前
- 所在地
- 連絡先(電話番号)
業者の名前をインターネットで検索すると、口コミやレビューが掲載されていることがあります。
また、Google Mapで所在地を検索すると、どのような建物で事業運営をしているか確認できるのでおすすめです。
検索しても販売業者の実態が不透明な場合は、トラブルが起きたときの対処ができなくなってしまうので要注意です。
決済方法の確認
業者に金銭を支払う前に、決済方法の確認を忘れないようにしましょう。
悪徳業者では、限定された決済方法しか対応していない傾向がみられます。
支払い方法の記載がない場合や事前に確認できない場合は、支払い前に必ず問い合わせて確認することをおすすめします。
また銀行振込を求められた際、口座名義が法人ではなく個人名の場合は詐欺の可能性が高いため、名義人をしっかり確認しましょう。
インスタの機能の活用
インスタの機能を活用して事前にトラブルが起きないような設定をしておきましょう。
インスタでは「なりすましや詐欺が疑われる場合にメッセージを表示する機能」があります。
怪しいアカウントにはインスタから警告が表示されるため、リクエストの承認やリンクのクリックは控えましょう。

インスタの運営は悪徳な業者を見つけ次第、悪意のあるアカウントを凍結しています。
しかし、一部の悪徳業者が運営の目をすり抜けて利用者を勧誘しているため注意が必要です。
複雑なパスワードや二段階認証を登録したり、メッセージをタグ付けまたはメンションできるユーザーを設定したりするのも効果があります。
インスタは多くの方が利用する分、トラブルも発生しやすいメディアです。
利用する際は「自分も被害者になるかもしれない」と意識して、自分の身を守りましょう。
クレジットカードのセキュリティ強化
万が一の入金ミスやクレジットカード情報の流出リスクに備えて、セキュリティ対策を見直しておきましょう。
決済ごとにワンタイムパスワードを発行したり、海外サイトでの利用を制限したりする設定があります。
他にも、カードの利用時に通知が届く機能や、不正利用を検知して取引を中止させる機能も存在します。
定期的にクレジットカードの利用明細を確認し、身に覚えのない取引がないかチェックする習慣をつけることも大切です。
クレジットカードのセキュリティを高めつつ、怪しいサイトやアカウントには入金しないようにしましょう。
インスタの広告詐欺の被害にあったときの相談先を紹介
インスタの広告詐欺の被害にあってしまったと気づいたら、すぐに適切な相談先に連絡するようにしましょう。
万が一のことを想定して、これから紹介する相談先を覚えておくことをおすすめします。
インスタ運営への問い合わせ
問題が起きてしまったらインスタの運営に被害を報告しましょう。
インスタでは、コミュニティガイドラインに違反をしているアカウントや投稿の存在を運営へ報告する機能があります。
運営へ悪徳業者を通報してもアカウントが削除されなかった場合は、ヘルプセンターで審査をリクエストしましょう。
24時間以内に再度審査が行われ、対応が見直された結果、アカウントや投稿が削除される可能性があります。
インスタの運営へ報告することで二次被害者が出るのを防げ、プラットフォームの安全性を確保できます。
しかし、インスタ運営へ問い合わせをしても返金などの対応はしてくれません。
被害の回復を希望する場合は、司法書士や弁護士に相談しましょう。
消費生活センターへの相談
消費生活センターへの相談も効果的です。
「消費者ホットライン(188)」を利用すると、最寄りの消費生活センターに繋がります。
相談をすることで、不安を解消するためのアドバイスや、今後の対応策について助言が受けられます。
公的な相談窓口で多くの相談が寄せられるため、過去の被害事例を参考にした案内をしてもらえる場合もあります。
ただし、相手方の調査や返金対応には応じてくれないので注意が必要です。
司法書士法人・弁護士に相談する
悪徳業者から金銭の返還を求める場合は、司法書士や弁護士に相談しましょう。
悪徳業者が自ら返金に応じることはほとんどありません。
しかし、返金請求の実績やノウハウを持つ司法書士や弁護士に依頼することで、返金の可能性が高まります。
無料相談を受け付けている事務所もあるので、一度利用するのをおすすめします。
インスタの広告詐欺にあったら丹誠司法書士法人に相談
インスタを利用しているとたくさんの広告が流れてきます。
なかには利用者から金銭を騙し取ろうとする悪徳業者が、思わずタップしたくなるような広告を流していることもあります。
悪徳業者の手口は巧妙なため、騙されてしまう利用者も多くいます。
悪質な広告には共通点が存在するので、ポイントを押さえることで自分の身を守れるように備えましょう。
丹誠司法書士法人では、インスタの詐欺被害にあった方のご相談を受けつけています。
詐欺被害の返金実績が豊富な司法書士が、早期解決を目指して全力でサポートします。
当事務所のLINEから無料相談できますので、ぜひお問い合わせください。
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