楽天カードの返済にお困りではありませんか?
毎月の支払いが苦しく、借金問題を抱えている場合は「任意整理」という選択肢があります。
任意整理をすることで、将来の利息をカットし、無理のない返済計画を立てることができます。
この記事では、楽天カードの借金を任意整理する際の手続きの流れやメリット・デメリット、費用相場、弁護士・司法書士の選び方などを解説します。
楽天カードを任意整理する際の注意点やよくある質問にもお答えしているため、任意整理を検討している方は参考にしてください。
- 楽天カードの特徴
- 借金の負担を減らす「任意整理」について
- 楽天カードを任意整理する際の手続きの流れ
- 任意整理を依頼する弁護士・司法書士事務所の選び方
- 楽天カードを任意整理する際のよくある質問
楽天カードとは?
楽天カードは、楽天グループが発行するクレジットカードです。
年会費無料で利用できる上、サービスが豊富であるため高い人気を集めています。
楽天カードには、以下のように複数の種類があります。
自分に合ったカードを選べることも特徴の1つと言えます。
カード名 | 特徴 | 年会費 |
楽天カード |
|
永年無料 |
楽天プレミアムカード |
|
11,000円 |
楽天ゴールドカード |
|
2,200円 |
楽天PINKカード |
|
永年無料 |
楽天ビジネスカード |
|
2,200円 |
楽天カードのメリット
楽天カードを持つメリットは数多くあります。
なかでも代表的なメリットは、以下の通りです。
- ポイント還元率が高い
- 年会費無料
- 豊富なサービス
楽天カードの特徴の1つが「高い還元率」です。
楽天市場を利用することで、ポイント還元率がさらにアップします。
また、サービスが充実している上、それらの多くを年会費無料で利用できることも魅力です。
楽天カードのデメリット
メリットが多い楽天カードですが、デメリットも存在します。
主なデメリットは以下の通りです。
- 楽天ポイントの有効期限
- 審査基準
楽天ポイントには有効期限があります。
期限が切れるとポイントは失効してしまうため、これを「勿体ない」と感じ、無理に利用しようとしてしまうケースも多く見られます。
楽天カードも他のクレジットカードと同様に、審査があります。
過去のクレジットカードの利用状況によっては、審査に通らない可能性があります。
楽天カードによる借金の負担を減らす「任意整理」とは?
楽天カードの利用で借金が膨らんでしまい、返済が困難になった場合に検討したい選択肢の1つが「任意整理」です。
任意整理とは、弁護士や司法書士を通して債権者(楽天カード)と交渉することで、将来利息のカットや分割期間の延長によって、借金の負担を軽減する債務整理の方法です。
任意整理後は3〜5年の分割払いによって、残りの借金を返済していくケースが一般的です。
任意整理は裁判所を通さないため、他の債務整理(自己破産や個人再生)に比べて、手続きが容易です。
以下の記事では任意整理中の暮らしの疑問点について詳しく解説しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
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任意整理のメリットとデメリット
任意整理には、メリットとデメリットが存在するため、手続きを始める前にしっかりと理解しておきましょう。
任意整理のメリットは、以下5点です。
- 将来利息がカットされ、返済総額を減らせる可能性がある
- 裁判所を通さない手続きなので、比較的短期間で手続きが完了する
- 官報に掲載されないため、周囲に知られる可能性が低い
- 対象となる債務を絞ることができる(楽天カードだけ等)
反対に、任意整理のデメリットは以下の通りです。
- 信用情報機関に事故情報が登録されるため、約5~7年間はクレジットカード新規発行・更新やローンの利用が難しくなる
- 一定期間新たな借金ができなくなる
- 手続き開始から、クレジットカードが利用できなくなる(楽天カード含む)
任意整理の費用相場
任意整理の費用は、依頼先が弁護士事務所か司法書士事務所かによっても異なります。
また事務所によっても、費用に差が生じるため、事前の確認は必須です。
相場としては、司法書士に依頼した場合では1社あたり5万円まで、弁護士に依頼した場合は1社あたり8~10万円とされています。
司法書士の場合、上記の費用に「減額報酬」「実費費用」を足した合計額が、各事務所ごとの依頼費用となります。
減額報酬は、減額分の10%までと上限が定められています。
司法書士へ依頼する場合は、相談料や着手金がかからないケースが多い点が魅力です。
ただし、司法書士に依頼できる手続きは、債権者1社あたり140万までに限られます。
楽天カードを任意整理する手続きの流れ
楽天カードを実際に弁護士や司法書士に依頼した際の手続きは、以下の流れで進められます。
任意整理は代理人を通して手続きを進めていくため、「今なにが行われているのか」「どのように交渉を進めているのか」が見えづらい傾向にあります。
進捗状況の報告方法も、依頼先の事務所を検討する際の確認事項にすることをおすすめします。
任意整理を依頼する弁護士・司法書士事務所の選び方
楽天カードの任意整理を成功させるためには、専門家である弁護士または司法書士のサポートが不可欠です。
しかし、どの事務所に依頼すれば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。依頼先の選び方を解説します。
借金問題の解決実績
任意整理を依頼する事務所を選ぶ上で、実績は重要な判断材料となります。
特に、クレジットカードや消費者金融に関する借金問題の解決実績が豊富な事務所は、楽天カードの任意整理についてもスムーズな手続きを進めてくれる可能性が高いでしょう。
具体的な実績として、解決件数や過去の事例などを確認しましょう。
相談時に過去の解決事例について、具体的に質問してみるのもよいでしょう。
費用体系の明確さ
任意整理にかかる費用は、事務所によって異なります。
着手金や報酬金、実費など、どのような費用が発生するのか、事前に内訳を確認することが大切です。
費用について不明瞭な点があれば、相談時にしっかりと質問し、納得した上で依頼しましょう。
費用体系が明確な事務所を選ぶことが重要です。
相談のしやすさ
任意整理は非常にデリケートな問題であるため、相談しやすい雰囲気の事務所を選ぶことが大切です。
「親身になって話を聞いてくれるか」「質問に対して丁寧に答えてくれるか」といった点に注目しましょう。
初回相談は無料で行っている事務所も多いため、実際に相談してみて、相性のよい事務所を選んでください。
対応が迅速に行われるかどうかも確認しておきましょう。
オンラインや電話、メールなど、対面以外でも迅速に対応してくれる事務所は、信頼性が高いと判断できます。
これらのポイントを踏まえ、複数の弁護士・司法書士事務所を比較検討し、自身に合った事務所を選びましょう
楽天カードを任意整理する際のよくある質問
楽天カードの任意整理に関して、よくある質問と回答をまとめました。
Q.任意整理後、楽天カードは使えますか?
A.任意整理をした場合、楽天カードは解約となり、利用することはできません。
楽天カードに限らず、任意整理を行ったクレジットカード会社は利用を停止するのが一般的です。
また、信用情報機関に事故情報が登録されるため、楽天カードだけでなく、他のクレジットカードも新規作成や利用が難しくなります(一定期間)。
Q.任意整理後、楽天銀行の口座はそのまま使える?
A.楽天カードのみを任意整理する場合、楽天銀行の口座はそのまま利用可能です。
つまり、楽天銀行の口座が凍結されることはありません。
一方で、楽天銀行のカードローンを任意整理した場合は、口座が一時的に凍結される危険性があるため注意が必要です。
しかし、弁護士・司法書士に依頼して任意整理を進める際は、口座凍結の可能性も踏まえた対策を行ってもらえます。
Q.任意整理後、クレジットカードは作れますか?
A.任意整理後は信用情報機関に事故情報が登録されるため、一定期間(5〜7年程度)クレジットカードの新規作成は困難になります。
信用情報に傷がつくため、クレジットカード会社は審査で否決する可能性が非常に高いです。
事故情報が削除された後であれば、クレジットカードを新たに作れる可能性があります。
ただし任意整理の対象としたカード(この場合は楽天カード)を、再び作ることは難しいでしょう。
信用情報機関から登録が抹消された場合でも、クレジットカード会社の社内には情報が残ると考えられるためです。
Q.任意整理は家族にバレますか?
A.任意整理は裁判所を通さない手続きのため、家族にバレる可能性は低いです。
債権者への連絡や交渉は弁護士や司法書士が行うため、家族に直接連絡がいくことはありません。
ただし、自宅に郵送物が届く可能性はあります。
弁護士や司法書士に依頼する際に、郵送物の送付先を職場などに変更してもらうことで、家族にバレるリスクを減らすことができます。
Q.クレジットカード会社が任意整理に応じないことはありますか?
A.状況次第では考えられます。
ですが、弁護士・司法書士に依頼することで、応じてもらえない可能性はないか事前に確認・対策した上で手続きを進められます。
実績のある事務所に依頼することで、スムーズに交渉を進められるでしょう。
Q.任意整理中の楽天ポイントはどうなりますか?
A.任意整理中は、楽天カードが解約されるため、楽天ポイントは利用できなくなります。
ポイントは失効してしまう可能性が高いので、任意整理を検討している場合は、事前にポイントを利用しておくことをおすすめします。
ただし、カード以外の楽天サービス(楽天市場、楽天トラベルなど)の利用は、継続できる場合もあります。
Q.任意整理後、楽天市場は利用できますか?
A.楽天カードが解約されても、楽天市場自体は利用できる可能性があります。
ただし、楽天カードを支払い方法として指定することはできません。
デビットカードや銀行振込など、クレジット決済以外の支払い方法を選択する必要があります。
まとめ
楽天カードの借金問題で悩んでいる方は、任意整理という選択肢を検討してみましょう。
任意整理は、弁護士や司法書士を通して債権者(楽天カード)と交渉し、将来利息をカット、残元金を3~5年で分割返済する手続きです。
これにより、毎月の返済負担を軽減できます。
多くのメリットがある債務整理の方法ですが、デメリットも存在します。
任意整理がご自身の状況に適しているのか、弁護士や司法書士と相談しながら、慎重に判断することが重要です。
丹誠司法書士法人では、一人ひとりのお話を伺ったうえで借金問題の解決に向け、最適な手続き方法をご提案します。
メールやLINEでの相談にも対応していますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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