出会い系詐欺とは？手口や見分け方、騙されたときの対処法を解説

出会い系サイトで知り合った相手から「結婚に向けて一緒に投資しよう」などと言われた場合や、「文字化け解除費用」「パスワード認証の解除費用」などの名目で繰り返し課金を求められた場合は、詐欺の可能性があります。

「まさか自分が騙されるはずがない」と思っていても、気づいたときには大金を失っていた…というケースも少なくありません。

本記事では、出会い系詐欺の手口や見分け方、騙されたときの対処法を解説します。

大切なお金や心を守るために、正しい知識を身につけましょう。

以下の記事では、詐欺に気づいたときに取るべき行動を解説しています。
泣き寝入りせずに被害金を取り戻すための方法もお伝えしますので、ぜひご覧ください。

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出会い系詐欺の特徴と見分け方

出会い系詐欺とは、出会い系サイトやマッチングアプリを悪用し、異性との出会いを装って金銭を騙し取る詐欺的行為を指します。

親密なやり取りを通じて信頼関係を築き、ターゲットが心を許したタイミングで金銭を要求してきます。

詐欺業者は、最初からお金を騙し取ることを目的に接触してくるため、何度やり取りを重ねても実際に会えることはありません。

会う約束をしても、「急な仕事が入った」「家族が倒れた」など理由をつけてキャンセルされるのが典型的なパターンです。

出会い系詐欺の手口は複数ありますが、なかでもサクラ詐欺や投資詐欺、ロマンス詐欺が多く見られます。

ここでは、それぞれの特徴と見分け方を解説します。

サクラ詐欺：一般会員を装ったサクラが課金に誘導する

サクラ詐欺は、偽の会員（サクラ）が、さまざまな手口でユーザーに課金させようとする詐欺です。

マッチングアプリの多くは無料または定額制で利用できますが、出会い系サイトの大半は従量課金制（ポイント制）であり、メッセージの送受信やプロフィールの閲覧ごとに料金が発生します。

詐欺業者はこの仕組みを悪用し、ユーザーから継続的にお金を巻き上げようとします。

さらに、メッセージの送信料に加え、連絡先交換時の文字化けを解除するための費用や、パスワード認証の解除費用など、次々と課金を求められます。

なかには、そもそも出会いを提供するつもりのない偽サイトが、金銭を搾取する目的だけで運営しているケースもあります。

「騙されているかもしれない」と薄々気づいていても、「ここまでお金と時間をかけたのだから、今さらやめるのはもったいない」という心理から、後に引けなくなる方もいます。

しかし、メッセージを長期間続けるほど被害は拡大します。

不審に思った時点で、思い切ってやり取りを中止することが大切です。

投資詐欺・ロマンス詐欺：好意を匂わせて実態のない投資へ誘導する

恋愛感情を利用して金銭を騙し取る「ロマンス詐欺」や、投資名目でお金を要求する「投資詐欺」も多くみられます。

投資詐欺では、最初は利益が出ているように見せて安心させ、出金を試みると手数料などの名目で追加送金を要求してくるケースが多く見られます。

いまは、フリー素材やAI生成画像で、誰でも「理想の異性」を演出できる時代です。

「結婚資金が必要」「二人の将来のために投資しよう」と甘い言葉をかけられても、実際に会ったことがなければ、詐欺を疑って慎重に対応しましょう。

出会い系詐欺の典型的な手口

出会い系詐欺の手口を知っておくことで、被害にあうリスクを大幅に減らせます。

ここでは、悪徳な出会い系サイトはどのように利用者を騙そうとしてくるのか、典型的な手口を紹介します。

1．SNS・メール・大手有名サイトから悪徳出会い系サイトへ誘導する

出会い系サイトに自ら登録するケースに限らず、SNSのDMや迷惑メール、大手出会い系サイトなどを通じて誘い込まれるパターンもあります。

たとえば、SNSや大手出会い系サイトで何度かやり取りをしたあと、「スマホが壊れた」「家族や職場などにバレると困る」などの理由で詐欺サイトへ誘導されるのがよくある流れです。

2．まめな連絡で好意を見せる・結婚をほのめかしてくる

出会い系詐欺では、まめな連絡や優しい言葉で信頼関係を築き、好意を抱かせようとしてきます。

「おはよう」「今日もお疲れ様」といった挨拶や、共通点に触れる会話を重ねながら、徐々に距離を縮めてくるのが特徴です。

仲良くなったタイミングで「あなたこそ運命の相手」「真剣に結婚を考えている」などと熱烈にアプローチされるのも、出会い系詐欺の典型的な手口です。

3．メッセージの送受信や文字化け解除などの名目でポイント購入を促す

詐欺業者は、とにかくやりとりを長引かせ、メッセージの送受信にかかるポイントを消費させようとします。

さらに「メッセージが文字化けして読めないから解除にポイントが必要」「パスワードの認証がうまくいかないので再設定に費用がかかる」などと、もっともらしい理由をつけ、課金を促してきます。

4．架空の投資話や副業を勧める

ターゲットの恋愛感情を利用し、実態のない投資話やまったく稼げない副業を勧める手口も多いです。

「将来のためにお金を増やそう」「必ず儲かるから安心して」といった甘い言葉で誘い、初期費用や登録料、投資資金などの名目で高額な金銭を要求します。

「今はお金がない」と断っても、「借金してでも払うべき」「後で必ず取り戻せるから大丈夫」などと、消費者金融の利用を促されることもあります。

5．相手に会えないまま連絡が取れなくなる

「もしかして騙されたのでは」と気づいても、すでに相手と連絡が取れなくなっていることがほとんどです。

サイト上でメッセージのやり取りをしているため、相手の本名や連絡先、住所などの情報が一切わからず、泣き寝入りしてしまう方もいます。

出会い系詐欺の被害にあったときの対処法

出会い系詐欺の被害にあい、「恥ずかしくて誰にも相談できない」「騙された現実を受け入れたくない」と一人で抱え込んでしまう方もいます。

しかし、正しい対処をとれば、騙されたお金を取り戻せる可能性があります。

ここでは、出会い系詐欺の被害にあったときの対処法を解説します。

相手には何も言わず支払いをやめる

出会い系詐欺を疑ったら、相手に疑っていることを伝えず、まずは支払いを中止しましょう。

返金を求める際は、やり取りの履歴や送金記録などが重要な証拠となります。

「返金してほしい」「詐欺ではないか」などと直接伝えると、証拠を隠滅されたり連絡を絶たれたりする可能性があります。

返金交渉が困難になるおそれもあるため、相手に悟られないうちに、証拠を確保した上で行動しましょう。

消費生活センターや警察にアドバイスを求める

出会い系詐欺の被害にあった場合は一人で抱え込まず、消費生活センターや警察に相談しましょう。

消費生活センターの電話番号がわからなくても、消費者ホットラインに連絡すれば最寄りの窓口を案内してもらえます。

ただし、これらの機関は、あくまでも助言や情報提供が中心です。

詐欺業者の特定や返金交渉はしてくれない点を認識しておきましょう。

お金を取り戻したいなら司法書士・弁護士に相談する

返金を希望する場合は、証拠を揃えた上で、早めに司法書士や弁護士に相談しましょう。

詐欺被害に強い司法書士や弁護士に相談すれば、業者の特定や法的根拠に基づいた返金交渉を進めてもらえます。

以下のような証拠を揃えておくと相談がスムーズに進み、返金の可能性も高まるでしょう。

証拠が完璧に揃っていなくても構いません。

「どのような情報が役立つのか分からない」という場合でも、司法書士や弁護士に相談すれば的確な指示を得られます。

まとめ

出会い系サイトに潜む詐欺業者は、恋愛感情につけ込んで金銭を騙し取ろうとしますが、手口を知っておけば被害を防ぎやすくなります。

「もしかして騙されているかも」と感じたらすぐに支払いをやめ、公的機関や司法書士、弁護士に相談しましょう。

丹誠司法書士法人では、詐欺被害に強い司法書士が相談者様のお話を親身に伺い、早期解決を目指して全力でサポートします。

電話やLINE、メールでの相談は24時間受け付けていますので、一人で悩まず、まずはお気軽にお問い合わせください。