競艇は、的中すれば高配当も狙えることから「稼げるギャンブル」として注目されることもあります。
しかし、安定して稼ぎ続けるのは、経験豊富なプロでも難しいのが現実です。
また「的中率90％」「最新のAIで完全解析」などと謳い、デタラメの情報で大金を騙し取る詐欺まがいの予想サイトによる被害も後を絶ちません。
本記事では、競艇の実態を解説するとともに、あやしい競艇予想サイトを見抜くための5つのポイントをお伝えします。
誤った情報に振り回されないために、ぜひ最後までご覧ください。
- 競艇の仕組みと現実
- 詐欺まがいの競艇予想サイトの典型的な手口
- あやしい競艇予想サイトを見抜く5つのポイント
- 競艇詐欺にあったときの対処法
競艇詐欺のなかには、「競艇投資」という名目で、集客をする悪質なサイトも多く存在します。
以下の記事では、悪質な競艇投資サイトの手口について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
2023年度に過去最高の売り上げを達成したなど、いま競艇が大人気です。 万舟券（まんしゅうけん）を夢見る人も多いですが、インスタグラムやTikTok、ブログ、サイトでおこなわれている「競艇投資」には注意してください。なかには悪徳な詐欺[…]
競艇は本当に稼げる？その仕組みと現実
競艇で高配当の舟券を的中させて大金を得るケースもありますが、それはごく一部です。
データや傾向をもとに長期的に予想を行うプロでも、継続的に利益を出すのは極めて困難です。
競艇は出走数が6艇と少なく、競馬（18頭）、競輪（9車）、オートレース（8車）に比べて選択肢が少ないため、初心者には「予想しやすい」と思われがちです。
たしかに、三連複（1着～3着に入る3艇を順不同で予想）やワイド（3着以内に入る2艇を予想）といった方式での購入により、的中の快感を得やすい面もあります。
そのため「続けていればいつか大勝ちできるかも」とのめり込んでしまう方も少なくありません。
しかし、実際のレースは選手の技術やモーターの性能、スタートの駆け引きに加え、天候や水面の状態など、さまざまな要因に左右されます。
冷静に分析しても、予想どおりに展開するとは限りません。
一時的に勝てたとしても、続けるうちに損失が膨らみ、多額の借金を抱えてしまうケースは少なくありません。
さらに一発逆転を狙って無理な賭けに出ることで、借金が雪だるま式に増え、最終的には返済不能に陥る危険性もあります。
詐欺まがいの競艇予想サイトに注意！典型的な手口とは？
競艇予想サイトとは、ボートレースの結果を予想し「どの艇が勝つのか」「どの舟券の組み合わせが当たりそうか」といった情報を提供するサイトです。
その大部分が根拠のない予想情報を高額で売りつける詐欺まがいのサイトであり、安易に利用するのは危険です。
【詐欺まがいの競艇予想サイトの典型的な手口】
- 的中実績を捏造して信頼性をアピール
- 無料登録を促して電話番号やメールアドレスなどの個人情報を収集し、外部業者に転売
- 無料情報で興味を引いたあと「有料プランならもっと当たる」と誘導
- 「返金保証」を謳うが、実際は返金されない
詐欺まがいの競艇予想サイトによく見られるのが、「的中率90％」などと誇大な実績を掲げながら「的中を保障するものではありません」「返金には一切応じません」といった注意書きを添えているケースです。
あくまで「自己責任で購入した」と見なすことで、詐欺的行為や虚偽表示を指摘されるリスクを減らそうとしています。
「当たらなければ全額返金」といった返金保証があればノーリスクのように思えますが、実際は現金ではなくサイト内で使えるポイントとして返還されることがほとんどです。
また「おすすめ競艇予想サイト○選」などのランキングサイトやブログ、口コミサイト、SNSの書き込みは悪徳業者自身が運営・投稿しているケースもあります。
詐欺被害にあわないためには、信憑性に欠ける情報を鵜呑みにしてはいけません。
＼心当たりがある人はすぐ相談！／
あやしい競艇予想サイトを見抜く5つのポイント
前述のとおり、根拠のない予想情報で金銭をだまし取る詐欺まがいの競艇予想サイトは数多く存在します。
しかし、悪質な競艇予想サイトの特徴や見分け方を把握しておけば、詐欺被害に巻き込まれるリスクを大幅に抑えられます。
あやしい競艇予想サイトを見分けるポイントは、次の5つです。
- 高い的中率を過剰にアピールしている
- 特定商取引法に基づく表記がなく運営会社の情報が不透明
- 口コミが不自然に高評価で埋め尽くされている
- サイト内に「エンターテインメント性」「フィクションを含む」などの注意書きがある
- 登録直後からメールや電話でしつこく有料プランに勧誘される
以下で詳しく解説します。
1．高い的中率を過剰にアピールしている
「的中率90％超え」「1週間で100万円の利益」など、現実離れした的中率を掲げている場合、ほぼ間違いなく詐欺まがいのサイトです。
競艇はギャンブルである以上、どんなに優れた分析力や豊富な経験があっても、毎回のように的中させるのは不可能です。
このような過剰な的中率のアピールは、ターゲットの射幸心を煽り高額な予想情報を購入させるための常套手段です。
多くの場合、掲げられている的中率は運営側の一方的な主張であり、第三者による客観的な検証は一切行われていません。
また「〇月〇日100万円的中！」といった華々しい実績も、後出しで都合良く編集・捏造されている可能性が高いため、鵜呑みにせず冷静に見極めましょう。
2．特定商取引法に基づく表記がなく運営会社の情報が不透明
インターネット上で商品やサービスを販売する場合、特定商取引法において運営業者の名称や住所、電話番号、責任者名などの明記が義務付けられています。
必要な情報が記載されていない場合、詐欺まがいのサイトである可能性が高いと言えます。
運営会社の実体が不透明な場合、トラブルが起きた際に連絡が取れず、返金や問い合わせが一切できないという事態に陥りかねません。
安全なサイトは必ず法令に従って運営情報を公開しているため、不自然に情報が隠されていないか確認しましょう。
また、悪徳な競艇予想サイトは架空の社名や代表者名、住所を掲載しているケースもあります。
Googleマップなどで運営会社の住所を検索し、建物が実在するかどうかも確かめましょう。
3．口コミが不自然に高評価で埋め尽くされている
「100万円当たった！」「このサイトだけは本物！」など、あまりに都合の良い口コミばかりが並んでいるのも、詐欺まがいの競艇予想サイトに共通する特徴です。
こうした口コミは自作自演やサクラによる投稿の可能性が高く、内容をそのまま信じるのは危険です。
また、否定的な意見や悪評がまったく見当たらない場合、ネガティブな情報を意図的に削除している可能性もあります。
競艇予想サイト内の口コミだけでなく、外部サイトやSNSの評判も含めて過信せず、冷静に見極めることが重要です。
4．サイト内に「エンターテインメント性」「フィクションを含む」などの注意書きがある
詐欺まがいの競艇予想サイトは、「当サイトはエンターテイメントを目的としたものです」「記載内容にはフィクションが含まれます」など、免責を目的とした注意書きを記載している場合があります。
このような文言がある場合、掲載されている予想情報や的中実績、予想師の経歴などに嘘や誇張が含まれている可能性が極めて高いと言えます。
「エンターテインメント性」や「フィクション」といった表現は、トラブル発生時に運営側が責任を逃れるための予防線に過ぎず、信頼できるサイトとは到底言えません。
登録前は必ず利用規約を確認し、「エンターテイメント」「フィクション」などの記載がある場合は利用を控えましょう。
5．登録直後からメールや電話でしつこく有料プランに勧誘される
詐欺まがいの競艇予想サイトによくあるのが、登録後にメールやLINE、電話で執拗な勧誘を行うパターンです。
「今だけの特別プランです」「あなただけに提供します」といった甘い言葉で冷静さを奪い、高額な予想情報の購入を促します。
最初は低価格のプランを案内されますが、段階的に金額を引き上げられ、最終的には数万円〜数十万円の情報商材を売りつけられるのがよくあるパターンです。
登録後すぐに有料プランへの強引な勧誘が始まる競艇予想サイトは、ユーザーの利益を考えず運営側の売上ばかり優先している可能性が高く、信用すべきではありません。
不安を感じたらすぐに連絡を絶ち、関わらないようにしましょう。
競艇詐欺にあったときの対処法
詐欺まがいの競艇予想サイトに騙されたと気づいたら、まずは落ち着いて対応することが重要です。
焦って行動すると、かえって被害が拡大してしまう可能性もあります。
一人で解決しようとせず、早めに第三者に相談して的確なアドバイスを受けましょう。
ここでは、競艇詐欺にあったときの対処法と相談窓口を紹介します。
相手方との連絡を絶ち支払いをやめる
「騙されているかもしれない」「おかしい」と感じた時点で、メールやLINE、電話など、すべての連絡を絶ち、支払いをストップしましょう。
そのまま連絡を取り続けると言葉巧みに不安を煽られ、さらに高額なプランや追加の支払いを迫られるおそれがあります。
また、返金を求めると「あくまで最終的に購入を判断したのはお客様です」と責任を押しつけられることも少なくありません。
連絡を絶たれたり、証拠を隠されたりするリスクもあるため、個人で対応しようとするのは危険です。
すみやかに下記で紹介する相談機関へ連絡しましょう。
消費生活センター・警察に相談する
各地域の消費生活センターでは、詐欺まがいのトラブルに関する相談を無料で受け付けています。
消費者ホットライン（電話番号：188）にかけると専門の相談員につながり、今後の対応方法についてアドバイスをもらえます。
また、警察の相談専用電話（電話番号：＃9110）でも競艇詐欺に関する無料相談が可能です。
ただし、消費生活センターや警察の相談窓口が対応できるのは情報提供やアドバイスまでであり、相手方との交渉には応じてもらえません。
司法書士・弁護士に相談する
詐欺まがいの悪徳業者に騙し取られたお金を取り戻したいなら、司法書士や弁護士への相談が有効です。
競艇詐欺は年々手口が巧妙化しており、対応には専門的な知識と経験が求められます。
そのため、競艇詐欺に詳しく、返金対応の実績がある司法書士・弁護士に相談することをおすすめします。
詐欺まがいの競艇予想サイトには「返金不可」と記載されていることが多いですが、それだけで諦める必要はありません。
また、相談前にはできる限りの証拠を集めておくことが重要です。
DMやメールやり取りのスクリーンショット、電話の録音記録、振込明細書、クレジットカード明細書など、少しでも関連する情報はすべて保存しておきましょう。
証拠が揃っていれば的確なアドバイスを得やすく、返金交渉もスムーズに進む可能性が高まります。
無料相談に対応している司法書士・弁護士事務所もあるため、まずは気軽にアドバイスを求めてみましょう
まとめ
競艇は公営ギャンブルであり、必勝法は存在しません。
偶然稼げることがあっても、安定して勝ち続けるのはプロでも非常に難しいのが現実です。
一獲千金を狙おうとせず、あくまでも娯楽の範囲にとどめることが大切です。
また、詐欺まがいの競艇予想サイトの手口も年を追うごとに巧妙になっているため、甘い言葉に惑わされないよう冷静な判断が必要です。
もし詐欺まがいの競艇予想サイトに騙されても、司法書士や弁護士に相談することで返金される可能性があるため、泣き寝入りする必要はありません。
丹誠司法書士法人では、詐欺まがいの競艇予想サイトにお金を騙し取られた方の返金請求に対応しています。
競艇詐欺の返金実績が豊富な司法書士が、業者の調査から返金交渉までしっかりサポートいたします。
相談内容は完全に秘密厳守のため「騙されたことを家族や職場の同僚に知られたくない」「誰に相談すればいいのかわからない」という方も、安心してご相談いただけます。
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