近年、生成AIの進化により、いっそう巧妙な投資詐欺が増加しています。
特にAIを悪用した投資詐欺は、リアルな偽情報の生成や分析結果に基づいたターゲットへの勧誘が可能なため、被害規模のさらなる拡大が懸念されます。
本記事では、AIを活用した投資詐欺の実態や急増する理由、具体的な手口について紹介します。
また、生成AIを悪用した投資詐欺から身を守る方法も解説するので、投資を考えている方はぜひ最後までご覧ください。
- AIを悪用した投資詐欺の実態
- AIを利用した投資詐欺が拡大している理由
- 生成AIを活用した投資詐欺の具体的な手口
- 生成AIによる投資詐欺から身を守る対策術
- 司法書士や弁護士に相談すべき理由
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AIを活用した投資詐欺とは?
AIを悪用した投資詐欺とは、投資詐欺の手法に人工知能(AI)を用いる詐欺的行為を指します。
主に、偽の投資広告の作成や情報の発信、ターゲットの分析にAIが活用されます。
具体的には、AIチャットボットやディープフェイク(動画や音声を本物そっくりに作成する技術)を使って、専門家や成功実績を偽装することで、投資家に信頼させる手法が用いられます。
さらに、AIはターゲットの関心や行動パターンを分析する際にも用いられます。
ビッグデータを用いた分析結果に基づいた詐欺メールや広告を作成します。
AIは音声や画像も生成できるため、より精巧な偽のデモ画面や偽情報が生まれ、被害者が騙されやすくなっています。
AIを利用した投資詐欺が急増する理由
AIを利用した投資詐欺が急増する理由はいくつかあります。
まず、AI技術の普及により、誰でも簡単に高度な詐欺ツールを作成できるようになったことが大きな要因です。
AI技術を使えば、プログラミングなどの特別な知識がなくても、架空の金融専門家を装ったり、個々の投資家に合わせた勧誘ツールを簡単に自動生成できます。
たとえば、有名な投資家や金融専門家の顔・声を精巧に再現し、実際にその人物が推奨しているかのような動画や音声を生成できます。
さらに、高度な自然言語処理を備えたAIチャットボットが、リアルタイムの問い合わせに対応できます。
ターゲットに、実際の専門家と会話しているかのような錯覚を与え、疑念を抱かせずに投資を促します。
また、オンライン活動から個人の興味や投資傾向、資産状況などをAIで分析できます。
分析結果に基づき、特定の層に対して最適化された勧誘メールや広告を配信できます。
AIを使って大量のデータから効果的なターゲットを絞り込むことで、被害が拡大しやすくなっています。
SNSで話題!生成AIを活用した投資詐欺の手口
AI投資詐欺はSNSやウェブサイトで自動生成されたコンテンツを拡散することで、被害が急速に拡大している手口です。
ここからは、生成AIを悪用した投資詐欺の具体的な手口をみていきましょう。
実在する有名人をAIで生成する
投資詐欺の手口として、生成AIを使って実在する有名人になりすますケースがあります。
生成AIの技術を悪用すると、実在する有名人や投資家の顔や声を模した偽の動画や音声を作成できます。
SNS投稿やインタビュー風の動画が巧妙に偽装され、被害者は本人と誤認してしまいます。
有名人が推奨する投資案件として宣伝されることが多く、被害者は安心して資金を提供してしまいます。
AIを駆使して暗号資産の取引を装う
AI技術は、暗号資産の取引プラットフォームやウォレットの偽サイトを作成するときにも活用されます。
作成された偽サイトは、実際の取引画面やチャートをリアルタイムで模倣し、正規の取引所のように見えます。
さらに、AIによるチャットボットが24時間対応しているため、一見するとサポート体制が充実しているように見えます。
問い合わせにも即座に返答するため、被害者は不信感を持たずに取引を開始してしまうのです。
AIを利用したフェイクニュースを流す
生成AIでは、フェイクニュースを短時間で大量に生成できます。
悪徳業者は、投資情報や急騰・暴落の噂を含む偽コンテンツを作成し、SNSやニュースサイトで拡散します。
被害者は本物のニュースと信じ込み、誤った判断をしやすくなるのです。
さらに、AIの自動生成システムは多言語に対応できるため、広範囲に被害を及ぼす可能性もあります。
海外への投資を行う場合は、情報の真偽を慎重に確認することが重要です。
あまりにも高いリターンを約束する投資は慎重に判断しましょう
生成AIによる投資詐欺から身を守る3つの対策術
生成AIを活用した投資詐欺から身を守るには、まず情報の真偽を十分に確認することが大切です。
具体的な方法を紹介します。
SNSの情報は真偽を確かめる
SNSは情報が一気に拡散される一方で、信頼性の低い情報も多く含まれます。
多くの人が情報収集ツールとして利用しているからこそ、悪徳業者にとっても偽情報でターゲットを騙しやすくなります。
SNS上では、「初心者でも投資を始めやすい」と謳ったメッセージや誇張された宣伝が多く見られます。
掲載されている情報をそのまま信用せず、公式サイトや信頼できる金融機関で真偽を確かめることが不可欠です。
SNS上で見かけた投資情報は、必ず裏付けを取ることで、リスクを回避できます。
不明確な投資情報を鵜呑みにしない
投資詐欺では、曖昧な情報や根拠の薄いデータを用いて、高リターンを強調する手法が一般的です。
情報源が特定できず、誰がどのような根拠でその数字を示しているのかが不明な場合は、信頼できません。
AIを悪用した投資詐欺から身を守るには、業者から提供された情報を、正確な統計データや金融庁などの公的機関が提供する情報と照らし合わせることが重要です。
普段から自分自身で十分な調査を行うよう意識することで、虚偽の情報に惑わされにくくなります。
家族や友人と意見交換を行う
個人が集められる情報量には限界があります。
またいくら客観的な視点から情報を収集しているつもりであっても、同じ人物が収集する情報には、どうしても偏りが生じやすくなります。
そのため、信頼できる家族や友人、または専門知識を持つ第三者と情報を共有し、意見を交換することが重要です。
複数の視点からリスクとリターンを検討することで、より客観的な視点で情報を取捨選択できます。
投資詐欺が多発する現代において、周囲の意見は有効な防波堤となります。
AI投資詐欺の疑いがある場合は司法書士や弁護士に相談を!
AI投資詐欺の疑いがある場合は司法書士や弁護士に相談するのがおすすめです。
司法書士や弁護士は、法的な知識や経験を活かし、適切な証拠の収集や契約内容の精査を行い、被害回復に向けた法的措置を提案します。
また、契約内容の法的整合性を確認し、損害回復に向けた具体的なアドバイスを受けることも可能です。
AI投資詐欺の被害にあった場合は自分だけで対処するよりも、司法書士や弁護士のサポートを受けることで、スムーズに法的手続きを進められます。
結果的に、被害を最小限に抑える助けとなるのです。
「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」の利用もおすすめ
AIを駆使した投資詐欺にあった場合は、「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」の利用もおすすめです。
相談員が契約内容や取引の不審な点を迅速に確認し、法的リスクや被害拡大を防ぐための方法をアドバイスしてくれます。
「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」は無料で利用できます。
詐欺的行為だけでなく、金融サービスに関する疑問を解消できるのも利点です。
金融庁のウェブサイトでは24時間相談を受け付けていますが、質問や相談の回答は電話対応となるため、受付時間内に問い合わせるのがおすすめです。
AIで作られた投資に関するフェイク情報には用心を
AIを活用した投資勧誘では、膨大なデータ解析でターゲットを絞り、暗号資産の取引画面を偽造したり、フェイクニュースを流したりする詐欺的行為が増加しています。
信頼性の低いSNS情報に飛びつかず、複数の情報源で情報収集を行う、周囲の人と意見交換することが重要です。
また、疑わしい場合は司法書士や弁護士、詐欺的な投資に関する相談ダイヤルに相談しましょう。
丹誠司法書士法人では、AI投資詐欺に関する相談を無料で受け付けています。
ご相談は、LINEや電話で受け付けております。
少しでも投資詐欺の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。