霊感商法は「〇〇を受ければ(△△を購入すれば)、開運につながる」などと、言葉巧みにサービスや商品を売りつける詐欺です。
今回は霊感商法の特徴を解説したうえで、主な手口や事例について紹介します。
また、霊感商法に引っかかってしまった際の相談窓口や被害を回避するための対策もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
✓霊感商法に引っかかりやすい人の特徴
✓霊感商法で見られる手口や事例
✓霊感商法の被害にあった際の相談窓口
✓霊感商法の被害を回避するための対策方法
霊感商法とは?
霊感商法とは、特別な霊感や霊力を持っていると称する販売者が、消費者に対して高額な商品やサービスを提供する商法のことを指します。
消費者の不安や恐怖を煽ることで、高額な開運グッズを購入させたり、祈祷(きとう)サービスを利用させたりするのが特徴です。
「霊的な災いを避けるため」や「運気を向上させるため」といった理由で、強引に購入を促される事例が多く見られます。
昨今の霊感商法は、SNSやインターネットを通じて行う事例もあります。ネット上には虚偽の情報が溢れているため、惑わされるリスクが高い傾向にあるでしょう。
特に高齢者は、困難な状況に直面した際に、頼れる人が限られているためターゲットになりやすいでしょう。
販売者の言葉を鵜呑みにしてしまう可能性もあり、霊感商法の手口に引っかかりやすいと言えます。
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霊感商法に対する知識を持つことの重要性
霊感商法に巻き込まれないためには、事前に知識を持つことが極めて重要です。
霊感商法は、健康や運気に対する不安を利用して、高額な商品や祈祷料を要求する手法です。
これらの手法がどのように行われるかを理解しておけば、怪しい勧誘に気づきやすくなります。
霊感商法に引っかかりやすい人の特徴
霊感商法に引っかかりやすい人には、以下のような特徴があります。
- 不安や悩みを抱えている人
- 自己肯定感が低い人
- オカルトや超常現象、スピリチュアルに関心がある人
- 人を信じやすい性格の人
人は心理的に弱っていたり自分に自信がなかったりすると、他人に影響されやすくなります。
「このままでは不幸になる」といった不安を煽られると、冷静な判断ができなくなることもあるでしょう。
また、もともとオカルトや超常現象、スピリチュアルに強い関心を持っている人も、騙されやすい可能性があります。
物事をはっきり断ることが苦手だったり、信頼できる人に相談できない環境にいたりすると、うまく拒否できずに商品を購入してしまうことも考えられます。
霊感商法の主な手口や事例
ここからは、霊感商法の代表的な手口や事例をみていきましょう。
高額な開運グッズを販売する
霊感商法の代表的な手口には、「高額な開運グッズの販売」があります。
特別な霊感や占いの能力を持つと主張する人物が、運気を上げるためのアイテムを高額で販売するのが特徴です。
雑誌の広告で見つけた開運ブレスレットを購入した人が、その後に電話で祈祷サービスなどを契約し、高額な費用を振り込んでしまうといった例もあります。
被害者は金銭的な損失だけでなく、心理的にも大きなストレスを感じることになります。
消費者庁が公開している相談事例は、以下の通りです。
占い師に姓名判断をしてもらったところ「字画が良くない」と言われてしまいました。
占い師いわく、私の先祖に供養されていない人がいるそうです。
先祖を供養するためには、毎日「印鑑」を押しながら心の中で願うように言われました。
供養に必要な印鑑を、30万円程で購入してしまいました。
すると「家族の幸せのため」と言われて、さらに別の印鑑も勧められました。
それも追加で作ることとなり、毎月料金を支払っています。
毎月の支払いによって幸せになれると言われていますが、もう支払いをやめたいと悩んでいます。
祈祷サービスを押し売りする
霊感商法のもう一つの典型的な手口は、「祈祷サービスの押し売り」です。
祈祷サービスとは、特別な儀式や祈祷を通じて運気を上げたり、悪い運命を避けたりするためのものです。
一度サービスを受けると、次々に他の祈祷を勧められることが多く、被害額が膨らみやすい傾向があります。
たとえば、以下のような事例があります。
知人に「あなたの病気が治る。お金はかからない」と言われ、連れて行かれた先で「浄霊」をされました。
そのうえで「入会金として、最低1万円は払ってほしい」と言われ、支払いました。
もらったパンフレットには、意味が分からないことが書いてあり、怪しい宗教だと思いました。
退会して、入会金を返金してほしいと思っています。
不安を煽って消費者を追い込む
霊感商法には、心理的揺さぶりをかける手法も多く見られます。
「病気が悪化する」「災いが降りかかる」と言って消費者の不安を煽り、高額な商品やサービスに対して「これを購入しなければならない」と感じさせる手法です。
例えば、占い師に姓名判断をしてもらった際に「お金を支払わないと病気が悪化する」と不安を煽られ、高額な商品を購入せざるを得なくなった例も存在します。
このような手口は消費者の心理的な弱みを突いたものであり、被害を防ぐためには冷静な判断が必要です。
千葉県のホームページで公開されている事例は、以下の通りです。
「私は霊を見ることができる」という人から「あなたには悪霊がついており、放っておくと病気が悪化する」と言われました。
不安になって、身につければ悪霊が去ると言われた数珠を購入してしまいました。
霊感商法に関する3つの相談窓口
霊感商法の被害にあった際は、速やかに対応する必要があります。
次に、霊感商法に関する相談窓口について紹介します。
霊感商法をはじめ、占いに関する詐欺被害で騙し取られてしまったお金を返金してもらう方法は、以下でもくわしく解説しています。
「無料」と言われて登録したのに、気づいたら高額な課金をしていた。 「金運があがって宝くじが当たる」と言われて、課金してしまった。 上記のようなケースは、もしかすると「占い詐欺」かもしれません。 エンターテインメントの1つとして[…]
相談窓口1.消費生活センター
霊感商法の被害にあった場合、まずは消費生活センターに相談することが大切です。
消費生活センターは各地に設置されており、無料でアドバイスをもらえます。
相談窓口2.警察
霊感商法は警察に相談することもできます。特に脅迫や強要が伴う場合は、刑事事件として扱われる可能性があります。
相談方法としては、最寄りの警察署に直接連絡するのがおすすめです。「#9110」の警察相談専用電話にかけて相談するのもよいでしょう。
相談窓口3.司法書士や弁護士
霊感商法などの詐欺行為でだまし取られたお金を返してほしい場合は、司法書士や弁護士に相談するのが有効です。
詐欺被害における返金実績が豊富な司法書士や弁護士がおすすめです。法的な助言や返金請求の手続きを代理してくれます。
霊感商法の被害を回避するための対策
霊感商法で高額な商品やサービスを勧められた際は、契約前にしっかりと内容を確認することが重要です。
商品やサービスの詳細をよく理解し、価格が適正かどうかを確認します。また、解約や返金の条件がどのように記載されているのかも把握しておきましょう。
疑わしい文言や不安な点があれば、その場で契約しないようにしてください。
心理的な圧力に対抗するためには、まずは冷静になることが大切です。家族や友人に相談することで、被害を防げるかもしれません。
霊感商法の被害にあったら、丹誠司法書士法人にご相談ください
霊感商法の被害にあわないためには、その手口や実際の事例を把握しておくことが大切です。
特に今回紹介した引っかかりやすい人の特徴に該当する方は、相談窓口や対策方法を確認しておくとよいでしょう。
また霊感商法は、身近な人から勧誘を受ける事例も多くあがっています。親しい人からの誘いでも、不審に感じた際は然るべき相談窓口を利用するのがおすすめです。
丹誠司法書士法人では、詐欺被害に関する無料相談を受け付けています。
現在の状況に対して最適なアドバイスを行いますので、不安を抱えている方はLINEでお気軽にご相談ください。
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