エポスカードの返済が滞り、任意整理を考えている方はいませんか?
この記事では、エポスカードで任意整理が必要になるケース、メリット・デメリット、具体的な手順、注意点などを網羅的に解説します。
任意整理は、将来の利息をカットし、無理のない返済計画を立てられる一方で、信用情報に傷がつくなどデメリットも存在します。
この記事を読むことで、エポスカードの任意整理について深く理解し、ご自身にとって最適な選択をするためのヒントが得られるでしょう。
- エポスカードで任意整理が必要となるケース
- エポスカードの任意整理をするメリット・デメリット
- エポスカードを任意整理した後の暮らしの変化
- エポスカードの任意整理に関するよくある質問
エポスカードの特徴は?
エポスカードとは、丸井グループの子会社である株式会社エポスカードが発行しているクレジットカードのことです。
百貨店やオンラインショッピング事業を展開しているマルイで作成でき、大学生や若手の社会人にとって、初めてのクレジットカードとして人気を集めています。
エポスカードを利用することで、100円ごとに1ポイントが還元されるため、ポイントが効率的に貯まります。
しかし、ポイントが貯まるからといってショッピングでの利用が増えすぎてしまうと、支払いに苦労する事態に陥ってしまいます。
エポスカードの任意整理が必要になるケース
エポスカードの利用で返済が困難になり、任意整理を検討しなければならない状況はさまざまです。
主なケースは以下の通りです。
エポスカードの返済が滞ってしまった場合
エポスカードの返済が滞ると、督促状や電話での連絡が来るようになります。
延滞が長引くと遅延損害金が発生し、返済額が増えてしまう可能性があります。
また、最終的には法的措置を取られることもあり、財産の差し押さえに繋がるケースも考えられます。
リボ払いやキャッシングで借金が増えてしまった場合
リボ払いやキャッシングは、少額ずつ返済できるため手軽に利用できます。
しかし、高金利に設定されているため、返済期間が長引くほど利息が増え、返済総額が膨らんでしまいます。
毎月の返済額が収入に見合っていないと、生活を圧迫し、他の支払いも滞ってしまう可能性があるため注意してください。
特に、複数のカードでリボ払いを利用している場合は借金の総額を把握し、返済計画を見直す必要があるでしょう。
他の借金も抱えており、返済が困難な場合
エポスカードの借金以外にも住宅ローンや自動車ローン、他のクレジットカードの借金など、複数の借金を抱えている場合、全ての借金の返済が困難になるケースがあります。
収入が減ったり予期せぬ出費が発生したりした場合、返済計画が崩れ、借金が膨らんでしまう可能性があります。
このような状況に陥った場合は、任意整理を検討する必要があるでしょう。
収入が減少した場合
病気や怪我、リストラなどにより収入が減少した場合、これまで通りの返済を続けることが困難になる可能性があります。
収入が減っても生活費は必要となるため、返済に充てるお金が不足し、借金が膨らんでしまうことも多くあります。
このような場合は、早急に然るべき相談窓口に相談し、状況に合わせた返済計画を立てることが重要です。
支出が増加した場合
結婚や出産、子供の教育費用の増加、親の介護など、ライフイベントが変化することで支出が増加することもあるでしょう。
その結果、家計のバランスが崩れ、借金の返済が困難になることがあります。
収入が一定であっても支出が増加することで、カードローンの返済に充てられる金額が減ってしまうケースがあります。
エポスカードを任意整理の対象にするメリット
任意整理には、主に以下の3つのメリットがあります。
- 将来利息をカットできる
- 無理のない返済計画を立てられる
- 取り立てが止まる
それぞれについて、この章で解説します。
将来の利息をカットできる
任意整理を行う最大のメリットは、将来発生する利息をカットできる可能性があることです。
特に、長期分割のリボ払いなどで返済を続けている場合、利息の負担が大きくなっているため、任意整理による利息カットは大きな効果を発揮します。
利息の負担が軽減されることで、経済的な再建への道筋が立てやすくなります。
無理のない返済計画を立てられる
任意整理では、弁護士や司法書士が債権者と交渉し、無理のない返済計画を立てます。
現在の収入や生活状況を考慮し、3~5年程度の分割払いで返済していくことが一般的です。
無理のない返済計画を立てることで、生活の安定を確保しながら、着実に借金を減らせます。
取り立てが止まる
弁護士や司法書士(※)に任意整理を依頼すると、債権者への受任通知が送られます。
これにより、債権者からの督促や取り立てがストップします。
電話や手紙での督促に悩まされている方にとっては、精神的な負担を軽減できる点は大きなメリットでしょう。
※司法書士に依頼できる任意整理は、債権者1社あたり140万円までです
エポスカードを任意整理の対象にするデメリット
任意整理にはメリットだけでなく、以下のデメリットも存在します。
デメリットを理解した上で、任意整理を行うかどうかを判断する必要があります。
信用情報に傷がつく
任意整理を行うと、信用情報機関に事故情報が登録されます。
いわゆる「ブラックリストに載る」状態となり、5~7年間は新たなクレジットカードの発行やローンの利用が難しくなります。
これは、任意整理が債務不履行の一種とみなされるためです。
信用情報への影響は長期にわたるため、慎重に検討する必要があります。
信用情報に傷がつくため、任意整理後は新たな借入も難しくなります。
クレジットカードの発行だけでなく、ローンの利用も一定期間制限されます。
住宅ローンや自動車ローンなど、大きな金額の借入は特に難しくなるため、将来に影響を与える可能性があります。
カードが使えなくなる
任意整理の対象となったクレジットカードは、原則として解約となります。
エポスカードも同様に、任意整理の対象とする場合は解約となり、利用できなくなります。
他のクレジットカードについても、任意整理の手続き中は利用停止となります。
そのため、日常の支払いにクレジットカードを利用している方は、代替の支払い方法を確保しておく必要があります。
また、クレジットカードに紐づくETCカードなども利用できなくなるため、注意が必要です。
エポスカードを任意整理する手順
エポスカードの任意整理は、弁護士や司法書士に依頼するのが一般的です。
これは任意整理が複雑な法律手続きを伴うためです。
エポスカードを対象とした任意整理を弁護士・司法書士へ依頼し、手続きを進める大まかな手順は以下の通りです。
毎月の返済額は、無理のない範囲で設定されるため、生活を圧迫することなく返済できます。
手続きの流れを理解し、専門家のサポートを受けながら、計画的に進めましょう。
任意整理の注意点
エポスカードの任意整理を行う際には、いくつかの注意点があります。
手続きを進める前に、本章で解説する注意点について、しっかりと理解しておきましょう。
また以下の記事では、クレジットカードを任意整理する際に知っておきたいポイントを解説しておりますので、ぜひご覧ください。
クレジットカードをいくつか使っているけれど、もし任意整理をするとカードが利用できなくなるのではないかと不安に感じている人はいませんか? この記事では、任意整理後にクレジットカードでできることと、できなくなることをご紹介します。 ✓任[…]
手続き中はカードが使えなくなる
手続きの開始と同時に、エポスカードを含む任意整理の対象となっている全てのクレジットカードは利用停止となります。
また、新たなクレジットカードを作ることも難しくなります。
任意整理が信用情報機関に登録され、信用情報に影響を与えるためです。
利用停止となるクレジットカードに紐づいたサービスはないか、確認してください。
例えば、オンラインショッピングや公共料金の支払い方法を変更する必要があるかもしれません。
事前に、クレジットカードの代わりとなる決済方法を決めておくとよいでしょう。
任意整理のメリット・デメリットをよく理解する
任意整理にはさまざまなメリットがあります。
一方で、信用情報に傷がつく、新たな借入が難しくなるなどのデメリットも存在します。
メリットとデメリットを比較し、自身にとって最適な債務整理方法を選択する必要があります。
任意整理は、借金問題を解決するための有効な手段ですが、注意点も多いため、慎重な判断が必要です。
エポスカードを任意整理した後の生活再建
エポスカードを任意整理した後、生活はどう変わるのでしょうか。
任意整理は借金問題解決のための有効な手段ですが、信用情報に傷がつくため、生活のさまざまな面に影響が出ます。
任意整理後の生活は制限があり、不自由に感じるかもしれません。
しかし、それは生活を立て直すための大切な期間です。
この期間をより有意義に過ごすため、以下の点を意識してみてください。
生活費の見直し
任意整理後は、家計の見直しが不可欠です。
無駄な支出を抑え、生活に必要な費用を明確に把握してください。
固定費、変動費をリスト化し、削減できる部分がないか検討しましょう。
携帯電話料金や光熱費などを見直すだけでも、大きな節約につながる可能性があります。
収入の確保と安定
安定した収入を確保することも重要です。
現在の仕事で収入を増やす方法を検討したり、副業を始めたりすることも選択肢の一つです。
資格取得を目指してスキルアップを図ることも、将来的な収入アップにつながります。
貯蓄の習慣
任意整理後は貯蓄の重要性を再認識しましょう。
予期せぬ出費に備えるためにも、計画的に貯蓄をする習慣を身につけましょう。
最初は少額でも、継続することで大きな財産となります。
任意整理以外の債務整理方法
エポスカードの債務整理において、任意整理以外にも以下のように、いくつかの方法があります。
- 自己破産
- 個人再生
- 特定調停
自己破産は、裁判所に申し立てを行い、すべての債務を免除してもらう手続きです。
個人再生は裁判所に申し立てを行い、借金を減額してもらい、原則3~5年間で分割返済していく手続きのことです。
特定調停は、簡易裁判所に申し立てを行い、裁判所の調停委員を通して債権者と交渉して返済条件の変更を行う手続きです。
それぞれの手続きには、以下のようにメリットとデメリットがあります。
手続き | メリット | デメリット |
自己破産 |
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個人再生 |
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特定調停 |
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どの方法が適しているのかは、それぞれの資産状況や収入によって異なります。
自分にとって最適な手続きを、一度相談をしてみると良いでしょう。
エポスカードの任意整理に関するよくある質問
エポスカードの任意整理に関するよくある質問と回答をまとめました。
疑問や不安を抱えている方は、弁護士や司法書士へ相談しましょう。
Q.任意整理後、エポスカードは解約される?
A.はい。
任意整理を行うと、エポスカードは解約されます。
これは、任意整理の対象となる債権に含まれるためです。
Q.家族に任意整理のことは知られる?
A.基本的には、家族に知られることはありません。
弁護士や司法書士が債権者と交渉するため、家族に連絡がいくことはありません。
ただし、自宅への郵送物で発覚する可能性もゼロではありません。
家族に内緒にしたい場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。
Q.任意整理中に引っ越しはできる?
A.引っ越しは可能です。
ただし、債権者への連絡先変更を忘れずに行いましょう。
連絡先変更を怠ると、重要な連絡が届かない可能性があります。
また、引っ越しによって返済計画に影響が出る場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。
Q.エポスカード以外の債務も任意整理できる?
A.はい、可能です。
エポスカード以外のクレジットカードや消費者金融、銀行ローンなど、複数の債務をまとめて任意整理することができます。
ただし、税金や奨学金など、任意整理できない債務もあります。
Q.任意整理中に転職はできる?
A.転職は可能です。
ただし、転職によって収入が減る場合は、返済計画の見直しが必要になることがあります。
転職する場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。
まとめ
任意整理は、弁護士や司法書士のサポートを受けながら手続きを進めることが大切です。
手続き後に生活を再建できるよう、しっかりと計画を立ててください。
当事務所は、任意整理について多くの実績があります。
無料相談を実施しているため、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
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