悪質サイト被害

近年、悪質な出会い系サイトによる詐欺被害の事例が後を絶ちません。サイトへの勧誘方法あるいは料金の請求方法などに非常に悪質な手法を用いるサイトが急増しています。主な問題はサクラ、迷惑メール、架空請求を含む悪質な料金請求です。

主な相談内容

1.サクラとのやり取りで多額の課金をしてしまった

利用者がサイトに登録すると、サクラは適当なメッセージや、場合によっては猥褻な画像のやり取りをして、異性と出会える期待感を持たせた上で、いざ会うとなったら、「急に予定が入った」「体調が悪くなった」などと理由をつけて実際に会うことはしません。このようなサクラは、利用者に対してサイト上でのやり取りを継続させ、メッセージの送受信料などで高額課金をさせることのみを目的としているからです。

また、当初は完全無料などと謳いながら、相手(サクラ)が有料のサイトに誘引してくるケースや、「追加で○○円支払えば直接メールアドレスを教える」など、サイト上ではなく直接の連絡先交換を持ち掛けられ、その手続き費用と称して課金をさせられるケースなどもあります。

2.遺産や当選金を受け取ってほしいと頼まれ、手続き費用を払ってしまった

突然、メールやSNSのメッセージ機能などで、サクラから「あなたに○○円の遺産を相続してほしい」「あなたが○○円に当選しました」「あなたに〇〇円の支援金を渡したい」などと謳われ、金銭の受け取りのために必要と称してサイトに登録させる手口です。そのため、利用者は登録させられたのが出会い系サイトであるという認識すらないこともほとんどです。

その後、遺産の管理人や当選事務局などを名乗る相手(これらも当然サクラです)とのやり取りによって、金銭を受け取るための手続き費用として高額な課金を迫られることになります。1度でも支払ってしまうと、「追加で手続きが必要だ」「手続きに失敗してしまった」などとして何度も課金を強いられるばかりで、結局金銭を受け取ることはできません。

3.サイト上で副業に従事し、その報酬を受け取るための手続き費用を払ってしまった

サクラからサイト上で悩み相談を持ち掛けられ「相談に乗ってくれたら報酬を支払いたい」との申し出があります。
副業紹介サイトから「簡単な副業」「愚痴や悩みを聞くだけで報酬が発生する」などと誘導されることもあるため、これも出会い系サイトと思わずに登録してしまうこともあります。サクラが芸能人や有名人の名前を騙っている場合もあります。

サクラと何度かやり取りを継続し、悩み相談が終わって、報酬の支払いの段になると、金銭受け取りの手続き費用として課金が必要であることが判明します。「手続き費用も報酬に上乗せする」などと謳われ、手続きを進めてしまうと、その後もさらに課金を迫られるばかりで、結局報酬を受け取ることはできません。

数字で見る悪質サイト被害

悪質サイトによる被害は年々増加しており、たくさんの方々が被害にあっています。

消費生活相談件数のうち
デジタルコンテンツが占める割合(2020年)

20%(77,821件)

SNS関連の消費生活相談件数

39,927件

出会い系サイトに関する消費生活相談件数

10,563件

※令和3年版消費者白書からの引用

被害回復について

上記のような事例に少しでも心当たりのある方は、できる限り早く専門家にご相談いただくことをお勧めします。

悪質サイトの運営業者は、大半は3ヶ月から半年程度で会社名やサイト名、連絡先などを変えてしまったり、雲隠れしてしまったりすることが多く、被害から時間が経ってしまうほど被害回復が困難になってしまいます。

当事務所では、電子契約や専任のスタッフによる迅速な対応で、早期着手・早期解決を目指します。また、詐欺業者によって大事なお金を騙し取られてしまった方でも、すぐにご相談・ご依頼いただけるように、相談は何度でも無料で対応しております。また、報酬は後払いで結構です。
まずは、何をおいてもすぐにご相談ください。